システム側からの歩み寄り

 とはいうものの、作り手の側からは根強い人気があるExcel方眼紙ですから、「自分だけで使うシート以外では使わない」というほかに、活用の道はないのでしょうか。興味深いのは、最近、システムの側からExcel方眼紙に歩み寄ろうという動きがあることです(画面4)。

画面4●グレープシティの「Forguncy」(左)と、キッセイコムテックの「eXsiteDesigner」(右)
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 グレープシティは2013年12月4日、Excelに似たユーザーインタフェースと操作性で業務用のWebアプリを開発できるソフトウエア「Forguncy(フォーガンシー)」を発表しました。

 Forguncyは、方眼紙状の画面にExcelと似た操作で帳票をデザインすることで、Webフォームを簡単に作成できるソフトです。既存のExcel方眼紙をインポートすることもできます。同社では、「実態として広く浸透しているExcel方眼紙をうまく活用できれば、業務スピードや質を向上させる可能性がある」との狙いで、Forguncyを開発中とのこと。2014年夏の発売を目指して、3月24日にはプレビュー版を一般公開しました。

 またキッセイコムテックは2014年3月10日、Excelを使ってWebフォームをデザインできるソフト「eXsiteDesigner(エキサイトデザイナー)」を発売しました。Excel方眼紙で作成したフォームを、Web画面に変換してくれるソフトです。

 これらのソフトは、Webフォームの作成を支援するためのソフトであり、やはり「作る側」の立場にあります。だからこそ、Excel方眼紙の応用が利くのでしょう。同様に、Excel方眼紙で作られたデータを上手に「再利用」できるようなソフトが生まれれば、日本特有といわれるExcel方眼紙の文化を、もっと生かすことができるかもしれません。