「作る側」と「使う側」の対立

 このように、Excel方眼紙のデメリットを書いてきましたが、実は筆者もまた、かつてはExcel方眼紙を世に広めた一人です。筆者は「日経PC21」編集部に在籍していた2003年頃、「エクセルをワープロ的に使いこなす」といった特集を組み、大きな反響を呼びました。そのような一連の企画の中で、Excel方眼紙を薦める記事も書いています。

 以来、Excel方眼紙といえば、日経PC21の定番の“当たりネタ”でした。そのため、前述した日経ウーマンオンラインの記事が炎上しているのを見て、「なぜ今さら? 日経PC21でもさんざんやって好評だったのに」と不思議に感じていました。

 もちろん、筆者が日経PC21で初めてExcel方眼紙を取り上げたときも、賛否両論ありました。読者アンケートハガキを通じて、「これは目からうろこだ」「発想の転換で、こんなに便利に使えるのですね」「Wordを使っていたときに比べ、書類作成が格段に楽になりました」といった賛辞をたくさんいただいた一方で、「セルを結合すると、システムとの連携ができなくなるし、表計算ソフトの利点を全く生かせなくなる」として、そのデメリットを数ページにわたる論文(?)にして送ってくださった方もいました。

 印象的だったのは、既にExcel方眼紙を活用している方も多かったということです。「自分も使ってきたテクニックだが、Excelをそのように使うことが良いのかどうか、迷っていた。同じように使う人がいると知ってうれしい」といったコメントがいくつも届いたのを覚えています。