「でんぱ組.incは小さな秋葉原だね」と言われて

 メンバーの大半がメイドカフェ勤務を経てアイドルになったという、でんぱ組.inc。それぞれがアニメ、ゲーム、マンガ、コスプレなどの趣味を持つ「コアなオタク」を自称する。

りさ: (パリの)ジャパンエキスポで「でんぱ組.incは小さな秋葉原だね」と観客に言われました。私たちはオタク文化や秋葉原にルーツがあるので、歌やパフォーマンスに「アキバ」がうまく溶け込んでいるのかなと。どちらかというと音楽というよりカルチャーに近い受け止められ方をされている感覚はあります。

ねむ: 曲についても(どの国に行っても)「日本でしか生まれない音楽だね」と言われます。言葉が詰まっていて情報量が多い、間の手がたくさん入る、という点でしょうか。「ニッポン!」、「あっぱれ!」というフレーズも多いので、日本の面白さを詰め込んでいるね、と。

夢眠ねむ(ねむ)
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 新体操のリボンをダンスに取り入れた「でんでんぱっしょん」をはじめ、四股踏み、馬跳び、ステージ上に倒れ込むなどの個性的なパフォーマンスと、高音を駆使しながら高速で展開する曲調がでんぱ組.incの持ち味。一方、ミドルテンポで切ない恋心を歌う「くちづけキボンヌ」ではアイドルらしい振り付けと可憐な歌声を披露し、ファンの間でも人気の高い楽曲となっている。音楽性の幅広さとパフォーマンスレベルの高さから、日本でもファンの裾野が広がり、2013年夏に行われた大阪城、日比谷の両野外音楽堂公演は、超満員の観客で埋め尽くされたという。

りさ: でんぱ組.incを始めたころは、ほかのアイドルと競演する現場に行くと「歌声がアニメみたい」、「アイドルっぽくない」と言われて、ちょっと浮いた存在だったんです。それでも、自分たちがやりたい曲、できるパフォーマンスはこれしかない! と思って(続けた)。だから海外で人気があるよねと言われると、びっくりするというか……やっと日本でも好きになってくれる人が増えたところなので。

成瀬瑛美(えいたそ)
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えいたそ: 「W.W.D」(下記動画参照)はまだ海外公演の予定がないときに完成した曲ですが、世界各国の言葉で自己紹介をしたり「いつか世界に羽ばたいて」という内容の歌詞があるんです。その後海外公演に行けるようになったので、願掛けのような意味があったのかなぁ……と。今にして思えばですが。

2013年1月16日 に発売された「W.W.D」