連日、ソチ五輪が大々的に報道されている。2月14日(現地)からは、いよいよ日本選手たちが活躍するフィギュアスケートの男女シングルなどがスタート。「4回転ジャンプ」や「トリプルアクセル」など、技についてはいろいろ知識をお持ちの方も多いだろうが、ここではフィギュアスケートをテレビ観戦で楽しむ新たな視点として、ショートプログラムやフリーの楽曲に注目してみたい。“なぜその曲を選んだのか?”“曲に込めた思いとはは?”を知っていれば、より深く観戦できるはずだ。

男子シングル

羽生結弦~「ロミオとジュリエット」

 羽生結弦のフリー「ロミオとジュリエット」は、「シニアに上がってから4年間の思い」を感じたい。2010年にジュニアのカテゴリーからシニアに上がり、2011年の東日本大震災で被災した次のシーズン、羽生はディカプリオが主演した映画「ロミオ+ジュリエット」のサウンドトラックをフリーに使い、世界選手権で銅メダリストになった。そして、カナダに拠点を移し、言葉の分からないストレスなどとも戦いながら迎えた今シーズン。「震災後のシーズンを含めた4年の集大成なので、あのときの思いも乗せて、しっかり滑りたい」と話す。映画は違うが、再び「ロミオとジュリエット」(オリビア・ハッセーの映画のサントラ)を選んだ。シニアに上がって4年目、その4年間のすべてと、2種類の4回転に挑戦し、後半の難しいジャンプにも、負けずに挑んでいく姿が曲と重なり合う。困難に負けない、それどころか乗り越えたあとにさらに強くなっている羽生結弦を見てほしい。

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