2014年1月25日、ソフトバンクからスマートフォン向けの新しい料金プラン「定額パック」が発表された。通話料金とパケット料金がセットになったもので、ソフトバンクでは「VoLTE時代を見据え」た先進的な料金プランとうたっている(参考:ソフトバンクのプレスリリース)。消費税アップ後の4月21日から提供される予定だ。

 他社あての通話が「実質かけ放題」の「通話定額」であり、「パケット定額」もあるとしているが、実態は異なる。詳しく調べるほど「定額」にはほど遠く、筆者の分析では今までと比べて値上げとなるケースが大半だ。

通話もパケット通信も「定額」とはいえない!?

 今回の料金パックの特徴は、大きく分けて3つある。特徴を見たうえで、本当に安いのかをじっくりチェックしてみたい。なお、この4月からの消費税アップを考慮し、今回の料金の表示はすべて「税抜き」で表示するので、ご了承願いたい。

■ソフトバンクの「定額パック」料金プランの特徴
▼通話料とパケット料をセットにしたパックプラン
・通話料とパケット料を合わせたパックプランで、Sパック・Mパック・Lパックの3種類がある。ただし、別に専用基本料(2年縛りで月額980円)がかかるので、すべての料金がパックになっているわけではない

▼通話無料はSパックで最大3分/月50回、MとLパックは5分/月1000回
・ソフトバンク・他社携帯・固定電話すべてを対象にした無料通話時間が設けられている。Sパックは3分以内の通話が月に50回無料、MとLパックは5分以内の通話が月に1000回無料となる。いずれも、規定の時間や回数を超えると30秒あたり30円の通話料金が発生する

▼パケット料は定額ではなく実質的な『従量制』
・Sパックで3GB、Mパックで7GB、Lパックで15GBまでは追加料金なしの定額となる。ただし、それを超えると100MB単位で料金がかかる。実質的には「定額部分が用意される従量制」、つまり利用した量に応じて料金がかかる仕組みと考えてよい

 日本国内でみると、今までにないパターンの料金プランであることは確かだ。ただし、「VoLTE時代」とのキャッチコピーではあるが、実際にはVoLTEはまだ導入しておらず、従来までの方式(回線交換)での通話となる。

 詳細は次ページ以降で比較するが、気が短い人のために定額パックの注意点をダイジェストにまとめておこう。

■ソフトバンクの「定額パック」料金プランの注意点
▼決して「定額」ではない!
・通話料、パケット料ともに「定額・使い放題」ではない。一定条件までが定額だということだけで、条件を超えると従量制(使った分だけ料金を払う)になる

▼通話料・パケット料ともに高額な設定
・一定条件内までなら通話料は無料だが、超過すると高額な料金となる。パケット料も、従来のものに比べて値上げされている。デメリットに気づかずにガンガン使った場合、従来と比べて高い料金を払うハメになるかもしれず、いわゆる「パケ死」の危険性がある

▼パック料金に加えて基本料金が必要で、総額でも割高
・パック料金なのに、従来までの組み合わせに比べて総額が高くなっている