日経トレンディが2014年のヒットを読む特別企画(全4回)。第一弾の今回は本誌発行人渡辺敦美が2014年のトレンドをいち早くお届けします。

 月刊誌「日経トレンディ」では創刊の1987年から、毎年12月号でその年に流行ったものから編集部が選んだ「ヒット商品ベスト30」を作ってきました。すでに26年分のランキングデータがあります。

 編集部で9月ごろから総力取材を行い、何度も会議を重ねて決めていくのですが、決め手になるのは

 (1)売れ行き
 (2)新規性
 (3)影響力

の3つ。単に「売れた」というだけでは選びません。とくに重視しているのは、消費者のライフスタイルまでを変えるだけの新規性があったかどうか、ということです。

 2013年は、私どものランキングとしてはめずらしく、「半沢直樹」「あまちゃん」と、テレビ番組がふたつランクインしています。視聴率がよかったというだけでは選ばなかったと思いますが、原作本がベストセラーになったことなど、実際に消費行動が起きたことを考慮した上で選びました。

 2013ヒット商品の第1位は「コンビニコーヒー」ですがこれも単に「たくさん売れた」というだけではなく、「2014年はコンビニの年だった」ということが裏のテーマとしてあるからです。

 数年前までコンビニで淹れたてのコーヒーなんか飲めませんでした。2012年からコンビニが取り入れ始め、2013年セブン-イレブンが参入して一気に消費者に新しいライフスタイルをもたらしました。1~8月の国内のコーヒー消費量を前年同期比で6%アップさせるという驚くべき「数字」も出しています。業界全体の底上げにまでつながった、という影響力を踏まえての1位です。