“公共交通通信環境評論家”を自認する記者(要するに交通マニア)にとって、2013年の年の瀬に久々のビッグニュースがやってきた。東京都交通局が都営バスの全車両(1452台)で無料の車内無線LAN(Wi-Fi)接続サービス「Toei Bus Free Wi-Fi」を開始するという(発表時の記事)。バスの車内で1回180分まで、無料でインターネット接続を利用できるサービスだ。

猪瀬直樹氏肝いりの終夜運転と同時開始

 発表資料によれば、2013年12月20日から「都01系統」「深夜01系統」を走る都バスを皮切りに無料Wi-Fiサービスを開始し、2014年3月までに全車両へとサービス範囲を拡大する。都01系統は渋谷駅から六本木ヒルズや霞ヶ関官庁街などを経由して新橋駅に至る幹線である。

写真1●渋谷駅東口バスターミナルにある都バス「都01系統」の停留所
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 深夜01系統は、都バス初の「終夜運転」路線として、都01系統のうち渋谷駅から六本木駅までの間を金曜日深夜(土曜日未明)に毎時1本程度走らせる。地下鉄・バスの終夜運転は、都知事辞職を表明した猪瀬直樹氏が掲げてきた交通局改革の目玉の1つ。無料Wi-Fiの提供開始時期もそれに合わせたようだ。

 ただ、正式スタートは12月20日だが、東京都交通局自動車部営業課の田中守自動車システム係長に取材をすると「既に準備はできている」という。使おうと思えば使える状態にあるというのだ。

 そこで早速、18日昼に渋谷へと足を運んでみた。JR渋谷駅と「渋谷ヒカリエ」の間に東口バスロータリーがあり、都01系統のバスはここに乗り入れている(写真1)。田中係長に写真で見せてもらった運転席後部の無線アクセスポイント(写真2)もちゃんと設置されている。バス車内には「無料Wi-Fi使えます」というポスター(写真3)もあった。

写真2●運転席後部に据え付けられた無料Wi-Fiサービス用のアクセスポイント
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写真3●車内で無料Wi-Fiを告知するポスター
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