操作はウェブブラウザーで
無料クラウドとは一長一短

 出先のパソコンからアクセスする場合は、まずウェブブラウザーで中継サーバーを開く。すると接続名を聞かれるので、図4で設定した接続名を入力する(図5)。その後、認証を求められるので、NASに登録したユーザー名とパスワードでログインする(図6)。

図5 出先のパソコンからNASにアクセスするには、ウェブブラウザーでメーカーの中継サーバー(この製品では「http://rm2.iobb.net/」)にアクセスする(1)。開いた画面では、図4の(4)で設定した接続名を入力する(2)(3)
[画像のクリックで拡大表示]
図6 すると、ログイン画面に切り替わる。ここでは、最初の設定時に作ったユーザー情報を入力してログインする(1)(2)。ユーザー名を登録していないと出先からは利用できないため、部外者を遮断できる
[画像のクリックで拡大表示]

 するとウェブブラウザーがリモートアクセスの画面に切り替わり、そのユーザーが利用可能なフォルダーのみが表示される(図7)。リンクをクリックしてフォルダーをたどったり、ファイルをダウンロード/アップロードしたりできる。ファイルの種類によって は直接表示も可能だ(図8)。

図7 ブラウザーでリモートアクセスのメイン画面が開く。ユーザー名「taro」でログインしているので、全員が利用できる「disk」フォルダーと、taroがアクセスできる「papa」フォルダーだけが見える。画面上部のツールバーでファイルコピーやフォルダー作成などの操作が可能
[画像のクリックで拡大表示]
図8 例えば、図7の画面でエクセル文書のリンクをクリックすると、ファイルをエクセルで直接開ける。ただし閲覧のみ。エクセル上で編集はできるが、上書き保存はできない。編集するには、いったんファイルをダウンロードし、編集後にアップロードする必要がある
[画像のクリックで拡大表示]

 スマホやタブレットでNASにアクセスする場合も手順はまったく同じ(図9)。ウェブブラウザーで中継サーバーにアクセスし、接続名とユーザー情報を指定してNASにログインする。その後はブラウザー上でファイルをタップしてダウンロードや閲覧ができ る(図10)。前述したように、自宅ならログイン後はLAN経由でやり取りするので、スピードも申し分ない。

図9 アイ・オー・データ機器製品の場合、スマホ/タブレットからはリモートアクセス機能を使って利用する。パソコンと同様にウェブブラウザーで中継サーバーを開き、NASにログインする(1)~(5)
[画像のクリックで拡大表示]
図10 ログインしたユーザーが利用可能なフォルダーが表示されるので、タップして開いていこう。ファイルをタップすると基本的にはダウンロードされるが、JPEG画像などはブラウザー上で直接表示できる
[画像のクリックで拡大表示]

 NAS製品の中には専用アプリを使ってスマホ/タブレットからアクセスするものもある。だが、名前を付けたNASに中継サーバー経由でアクセスするという基本的な仕組みは同じだ。

 リモートアクセス機能によって外出先からもアクセス可能なNASは、いわば“自前クラウド”だ。最後に、スカイドライブなどの大手無料クラウドサービスとの違いを整理しておこう。

 まず、容量の面では圧倒的にNASの勝ち。無料クラウドは数ギガバイトだが、NASは数テラバイトだ。半面、ファイルの操作性では無料クラウドに軍配が上がる。無料クラウドは専用ソフトを使うことで、HDD内の特定フォルダーと自動的に同期できるから だ。利用頻度の高い少数精鋭のファイルを無料クラウドに置き、そのほかの大量のファイルもいざとなれば自前クラウドでアクセス可能、といった運用方法がよいだろう。

(文/仙石誠)


「日経PC21」1月号のご案内
【特集】HDD+SSD&クラウド 今すぐやるべき強化策
【特集】速報! タブレット
【特集】最新スマートフォン購入ガイド
【付録】<電子書籍>エクセル厳選ワザ100


日経PC21 日経PC21 1月号
11月22日発売
特別価格750円(税込み)
発 行:日経BP社

日経BP書店で買う

AMAZONで買う