ビジネスパーソンにとっての手帳を使った時間整理術は、Googleカレンダーとスマートフォンの普及により、その役割の多くを、1週間見開きバーチカル型による紙の手帳から、デジタルの手帳へと移行した。個人の“使いこなし術”は今後も機能するだろうけれど、時間管理術における手帳は姿を変えたと言える。

見開き1カ月マンスリー型が好調、1週間バーチカル型は減少傾向

 手帳の売り上げから見てもそれは明らかだ。好調なのは見開き1カ月のマンスリー型でバーチカル型はやや減少傾向だという。一方で、時間やタスク管理とは別のところで、日記的に使える1日1ページのタイプや、ノート欄を多くとったタイプも、デジタルでは代替えできないモノとして、人気を高めている。マンスリー型なら1カ月の予定が俯瞰しやすく、優先事項など予定の重要度も記録できる。1日1ページ型なら、自分の手で長文を書いたり、記念になる物を貼り付けたりが簡単。どちらも、スマートフォンとGoogleカレンダーでは再現しにくい機能と言える。

 見開き1週間バーチカル型の時間管理機能は、スマートフォンとGoogleカレンダーに置き換えやすい。さらに、綿密な時間管理が必要な営業職などアポイントメントを中心とする職種以外の人も手帳を使うようになり、タイムマネジメント=仕事の効率化というわけではなくなったことも、バーチカル型の減少に影響しているだろう。

 とはいえ仕事内容によっては、見開き1週間バーチカル型が最も適している人もいるだろうし、フォーマットが優れていることは不変。クオバディスの創始者は、もともと、忙しい合間を縫って遊ぶ時間を見つけるためのフォーマットとして、見開き1週間バーチカル型を発明した。この事実は頭に入れておきたい。

 では2014年の「手帳の正しい選び方」とは何か。

まずはGoogleカレンダーとスマートフォンによるスケジュール管理を試す

 ビジネスパーソンなら特に、スマートフォンを「見る」機会は多いだろう。明らかに手帳よりも見る。これは時間管理やスケジュール管理上、とても重要だ。見る機会が少なければ、どんなにしっかり書き込まれた手帳も用を足さないだろうし、必然的に書き込みが減る。「見る=使う」ツールである以上、スマートフォンは最高の手帳なのだ。スマートフォンで足りない部分は、紙の手帳で補完するというのが、最も間違いが少ない手帳の使い方だろう。

 デジタルと紙の併用は数年前から手帳運用の大きなテーマだが、2014年版では初めからデジタルを中心に、それを助けるためのツールとしての紙の手帳が出てきたことが、特徴でもあると思う。また、デジタルでは難しいカスタマイズの部分で、システム手帳に再びスポットが当たり始める年でもあるようだ。