アニメやゲーム、漫画のキャラクターに扮する「コスプレ」。スペインやシンガポールなどでブームになっていることを伝えてきたが(関連記事[1][2])、今ロシアの若者の間でもブームになっているという。ロシアではコスプレ文化がどのように浸透し、どのように親しまれているのだろうか? ロシアでコスプレイベントを企画運営する西田裕希さんを取材した。

 まず、こちらの一枚を見ていただこう。

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 まるでアニメやゲームの世界からそのまま抜け出してきたかのような完成度。これがロシア人コスプレイヤーたちの実力だ。

 キャラクターの格好になりきって楽しむコスプレ文化は、日本で生まれたものだが、これが“輸出”され海外でも楽しまれるようになった。2003年からは名古屋を世界会場に「世界コスプレサミット」が毎年開催され、今年は2日間でおよそ2万人が世界中から駆けつけた。

 外国人は、もともとアニメのキャラクターのようにスタイルが優れている人が多いためコスプレが似合う場合が少なくない。なかでもロシア人コスプレイヤーたちの完成度の高さは群を抜いている。ネット上でもたびたび、美しすぎるロシア人コスプレイヤーの画像が話題にのぼる。

西田裕希さん
早稲田大学文学部
ロシア語ロシア文学専攻
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 国後島出身三世。ソ連は怖い国だと教えられて育つが、大学1年生のとき北方領土に渡航した際、友好的に迎え入れられ考えが変わる。大学2年のときに日本JC主催の「ロシアミッション」に参加し、ロシアのアニメ人気を体感。大学3年次に2年間休学し、モスクワに渡る。日本語講師をしながら、モスクワ最大のアニメショップで手伝いを始め、これをきっかけにコスプレイヤーの人脈と情報網が広がる。モスクワでコスプレイベントの企画運営に携わり、1500人を集客。自身が企画したiPhoneアプリ「美しすぎるロシア人コスプレイヤー写真集」は2日間で5万ダウンロードを達成。現在10万ダウンロードされ、多くの人が楽しんでいる。12月10日には著書「美しすぎる ロシア人コスプレイヤー モスクワアニメ文化事情」(東洋書店、840円)を上梓した。ロシアのコスプレ事情、アニメ文化に精通し、ロシアでの不正ダウンロード調査も行っている。
2日間で5万ダウンロードを達成したiPhoneアプリ「美しすぎるロシア人コスプレイヤー写真集」