焼肉店の競争が激化するなか、「肉バル」「牛串焼き」などの新業態も多く登場しているが、定着する前に消えていく店も少なくない。そんななか、2.2坪の極セマ物件でありながら、年間延べ1万2000人も客が訪れる焼肉店があるという。それが神田駅から徒歩30秒にある立ち食い焼肉店「六花界」だ。「この面積で毎日10キロの肉を焼き、6升の日本酒を出している。面積当たりの売り上げではうちがダントツ日本一では」(店主の森田隼人氏)という。

 森田氏は2010年に30歳でこの店を始めるまで、飲食業は全くの未経験。料理の経験も仕入れの経験もなく、人脈もなく、資金も潤沢ではなかった。そんな森田氏がなぜ、“日本一の繁盛焼肉店”を作ることができたのか?

 2013年04月に出版された著書『大繁盛の秘密教えます! 激セマ立ち飲み焼肉店「六花界」だけに人が集まる理由』(角川フォレスタ)によると、森田氏は開店に際し、さまざまな悪条件をプラスにするための戦略を練ったという。その戦略とはいったい、どんなものなのか。

「六花界」はJR神田駅東口から徒歩30秒足らずの立地。広さは求めなかったが、駅近の立地にはこだわった。立地はどんなお客さんに対しても最大のサービスという
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店内には大きなテーブルが1つと七輪が2個だけ。多いときには20人以上の客が2個の七輪を分け合って肉を焼く
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