年末が近づき、詐欺や悪徳商法の被害が増加している。毎年この時期は普段よりも注意が必要になる。

「最後にいい締めくくりにしましょう」と勧誘

 理由はいくつかある。被害者側で言えば、ボーナスの時期であることや通常月よりも出費が多くなるため、金が出て行くことに対して鈍感になりがちである。加害者側も同様に年末をダシに誘いをかけるようになり、「年内特別にやっている」「今年でないと」「最後にいい締めくくりにしましょう」と持ちかけるのである。

 「この時期は財布の紐が緩みがちになるし、今年中にといった気持ちも出てくる。同じ振り込み詐欺をやるにしても、『年内に処理しないとまずいんだ』と普段はつかえないセリフもOKになる」(元振り込め系詐欺グループのボス、服役出所)

 振り込めに代表される特殊詐欺は、銀行振り込みが難しくなって、手渡しや郵送へと受け渡し手段を変化させている。

 「年末はお歳暮など業者出入りが多いから、金の受け渡しも目立たない」(同)というから注意が必要だ。

 郵送のほうは、気づいた段階で即座に警察に連絡すれば、郵便局留めなら取り戻すことができるから、慌てずに対応したい。