血管収縮剤と防腐剤に要注意!

 ドラッグストアで販売されている目薬の中には注意が必要なものもある。そのひとつが充血用の目薬だ。

 「白目をきれいにしたい、という理由で充血用の目薬を利用する人も多いが、白目の充血には血管の拡張が関係しているため、血管を強制的に収斂させる血管収縮剤が入っている。血管収縮剤は、慢性的に使うと効き目が落ちて、逆に血管を拡張させてしまうため、結果的になかなか充血が取れなくなってしまう」(吉野氏)。

 さらに、目の充血には、眼精疲労、ドライアイ、ものもらいなどさまざまな原因が考えられ、「目が赤いからといって、ただ充血を取るだけの目薬を差せばよいということではなく、その根本的な原因を知り、治療することが必要。数日経っても症状が改善しない場合は、ぜひ専門医を受診してほしい」(吉野氏)。

 そして、もうひとつ注意したいのが目薬に含まれる防腐剤だ。「多くのOTCの目薬は、菌やカビが繁殖しないように防腐剤が加えられている。軽度の症状なら涙で防腐剤が薄まるのでとくに問題はないが、ドライアイの程度が強い人は防腐剤フリーの点眼薬(人工涙液)を選んでほしい」(吉野氏)。

 30~40代のビジネスパーソンにも多く見られるドライアイは、PCの使い過ぎや、コンタクトレンズの使用などによって涙の蒸発量が増え、重度になると黒目の表面を覆う角膜に傷がついてしまう。また、涙の分泌には副交感神経が関係しているので、ストレスが多く交感神経が優位になっていると、涙の分泌量も下がるという。傷ついた角膜は再生させなければならないが、角膜も菌も同じ細胞なので、その細胞を攻撃する防腐剤が入った目薬を習慣的に差すと、目に必要な細胞の再生力が落ちてしまうのだ。

 「ドライアイは自覚症状があっても軽度だったり、重症なのに自覚症状がなかったりと、人によって症状の出方がさまざま。心配なときは自分で判断せず、専門医を受診することが大切」(吉野氏)。以下のチェックリストで5項目以上あてはまればドライアイの可能性がある。心配な人は試してみよう。

ドライアイチェックリスト

□ 目が疲れやすい
□ 目やにが出る
□ 目がゴロゴロする
□ 目が重たい感じがする
□ 目が乾いた感じがする
□ 目に不快感がある
□ 目が痛い
□ 涙が出る
□ ものがかすんで見える
□ 目がかゆい
□ 光を見るとまぶしい
□ 目が充血する

 おろそかになりがちな目薬の差し方もおさらいしておこう。まず大切なのは、目薬の先を目の際やまつげにつかないようにすること。とくにウイルス性の結膜炎の場合、目薬の先がまつげや目の際につくとそこからウイルスが目薬の中に入り、汚染されてしまう。もちろん、他人と共有するのは言語道断だ。