ロボット掃除機も開発中!?

──発表会の中では「コードレス掃除機をリデザインする」という話がありました。これ1台で家中を掃除できるように考えられたということでしょうか。

ピーク氏: その通りです。DC62はダイソンの5~6年前のキャニスター型掃除機と遜色のない性能を実現しているため、この1台で十分に満足していただけると思います。

──日本での掃除機の使い方について約1カ月間調査されたとのことですが、ほかの国と日本とではコードレス掃除機に求められるニーズに違いはありましたか。

ピーク氏: いい質問ですね。やはり住宅事情が大きく異なります。日本の住宅はあまり広くないので、20分間稼働できれば十分に一般的なニーズを満たすことが分かりました。他社のハンディー掃除機やコードレス掃除機は稼働時間の長さをうたっているモデルが多いですが、日本では必要ないことだと思います。

 しかし米国などは大きな住宅が多いので、20分では足りないということもあるでしょう。もう少し稼働時間を長くする必要はあるかもしれません。あるいは、米国のように大きな住宅の多い市場であれば、メインのキャニスター掃除機に加えてコードレス掃除機をセカンド機として使うといった組み合わせになるかもしれません。

──最近はロボット掃除機の認知度がアップし、実際にシェアも増えてきていると思います。ダイソンはこうした新勢力をどう認識していますか?

ピーク氏: ロボット掃除機はとても驚きで素晴らしいコンセプトです。自分で掃除しなくても家中を回ってきれいにしてくれるという考え方はいいと思います。

 しかし実際にそういったロボット掃除機を試してみると、表面的なゴミだけを集めているのが分かりました。髪の毛や大きめのホコリなどは集めますが、完璧に掃除してくれるわけではありません。結局もう一度メインの掃除機を使うことになります。

 私たちもロボット掃除機には興味があるので今後開発したいとは思っていますが、非常に難しいと思います。現在のレベルではなく、本当にきっちりと掃除してくれるレベルまで技術を開発できたときが、ダイソンがロボット掃除機を発売する時期だと思います。

ニロ氏: ジェームズ・ダイソンも、性能が十分でなければダイソンがロボット掃除機を出すことはないと言っています。ロボット掃除機は技術的には非常に難しいですが、とてもいいチャレンジですね。きっとダイソンがロボット掃除機を出してほしいと思っている人は多いと思います。

──その発表を心待ちにしています!

(文・写真/安蔵 靖志=IT・家電ジャーナリスト)