朝起きたら、すぐに枕元に置いてあるスマホを手に取り、フェイスブックをチェック。昨晩にアップした写真に友達からの「いいね!」やコメントが付いていないか、友達が新たなつぶやきを投稿していないかを、つい確認してしまう。自宅を出て駅へ向かって歩く途中でも、駅のホームでも、満員電車の中でも、フェイスブックやツイッター、LINEなどのSNSが気になって仕方がない、会社へ着いて仕事の合間にも……。考えてみたら1日中、SNSへアクセスしている。身に覚えがある人はいないだろうか?

 仕事や日常生活に支障をきたすことなく、空いた時間などにこうしたSNSなどを利用しているレベルなら、まったく問題はないだろう。しかし、過剰利用で睡眠不足が常態化し、会社へ遅刻し始めたり、SNSが利用できないとイライラして怒りっぽくなったり、何よりもSNSを優先してしまうという人は、「SNS依存症」を疑った方がいいかもしれない。

過剰利用は禁物

 そもそも「依存症」とは、お酒やタバコ、薬物など物質の使用をコントロールできず過剰摂取に陥った結果、それらを摂取できないと精神的・身体的症状が現れる状態のことを指す。こうした依存症には、物質への依存以外にも、ギャンブルやショッピングなど、行動や衝動をコントロールできない精神状態にあるケースも含まれ、依存症から抜け出すには専門的な支援が必要とされる。

 2012年6月に、滋賀県大津市で1歳児の母親が育児放棄の末に、わが子を死亡させるという悲しい事件が発生した。育児放棄に至った原因は、母親の供述から「チャットに癒やしを求め、夢中になった」ためと報道されている。日本ではこの事件が発端となり、SNSについても依存症問題がクローズアップされるようになった。

Googleトレンドにおける「SNS依存」の検索ボリュームの調査結果。2012年6月の事件発生後から「SNS依存」の検索ボリュームが急増している
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