たまにはSNS休暇を取るのも得策

 先に紹介したMylife.comの調査によると、米国SNSユーザーのうち52%は、過去1年以内にSNSから一時的に離れた、もしくはそれを考えたという。また24%は、年内にSNSを休止、もしくは一時的に離れることを考えているそうだ。たまには、“SNS休暇を取得する”のも有効な心掛けとなる。

米国SNSユーザーのうち24%がSNS休暇を取得予定

 これら5つの心掛けを実行した際、FOMOの症状が出ない人は、これからもSNSと上手くつき合っていくことができるだろう。しかし、もし精神的・身体的症状が現れ、日常生活に大きな問題を引き起こすようなら、専門家によるカウンセリングを受診することをお勧めする。

 日本では、神奈川県横須賀市にある国立病院機構久里浜医療センターが「ネット依存治療」における日本のパイオニアだ。同センターの樋口進院長は、ITproの取材(→『子供のネット依存、治療に当たる久里浜医療センター院長が「生易しい問題ではない」と警告』)に対し、男性よりも、20代以上の女性がSNSにはまる傾向が強いと指摘している。樋口院長の説明は、先に紹介した『平成23年版 情報通信白書』のデータ「女性は男性の1.5倍依存傾向が強い」とも一致する。

 初期のインターネットがサーバー上にある情報同士をリンクしたのに対し、SNSは人と人とをつなぎ、人から情報を辿るという新たな流れを生み出した。その結果、めったに会えない友人達とも近況を報告し合うことが可能となり、コミュニケーションが活発化した。しかし、便利な道具は諸刃の剣にもなる。非常に有益な道具であっても、度を超せば害にしかならない。SNSも、上手につき合うための距離感やバランス感覚が求められる。

伊藤一徳(いとう かずのり)
デジタルマーケティング・コンサルタント
氏名データ分析に基づいたコンテンツ戦略策定を軸に、Facebookページの運用から、企業サイトのオウンドメディア化まで、デジタルマーケティングの幅広い分野でコンサルタントや講師として活躍中。近著に「ストーリーで差をつけるSNSマーケティング」(PHP研究所)。 メールアドレス:kaitou@comcompass.co.jp