実際の人物を撮影し、3Dプリンターでフィギュアを作るソニー・ミュージックコミュニケーションズ(SMC)のサービス「3Dプリント・フィギュア」。前回は、アニメ大好き女子のユニット「A応P(アニメ応援プロジェクト)」のメンバーによる「自分がフィギュアになれる権利 争奪戦」や、実際に撮影を体験する様子をお届けした。今回はいよいよ3Dプリンターによって印刷され、フィギュアになっていくまでの過程を「A応P」メンバーと一緒にレポートしていく。

A応P(アニメ応援プロジェクト)はアニメ好きで構成。取材に同行したのは左から荻野 沙織、小森 未彩、清水川 沙季、広瀬 ゆうき
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いよいよ、フィギュアを制作する現場に

 まずは、3Dプリンターのおさらいから。3Dプリンターとは、紙に二次元で印刷する従来型のプリンターとは違い、3Dデータをもとに立体物を再現するシステムのこと。手術の予行演習に使ったり、家電製品のプロトタイプに使われたりするなど実用化が進んでいる。

 SMCでは、個人向けのサービスを展開しており、2013年3月に開催された「アニメ コンテンツ エキスポ 2013」を皮切りに、個人を撮影してフィギュアを作る取り組みを実施している。価格はSサイズ(約15cm)が4万9000円で、Mサイズ(約20cm)は6万9000円、Lサイズ(約30cm)が12万円だ。

 それでは、早速、工場でフィギュアになっていくまでの過程を見ていこう。

 前回、(「そんなとこまでリアルに? アニメ大好き女子「3Dプリンターでフィギュアになります」」)スタジオで撮影した3Dデータをプリントするのは、SMCと契約している某所の工場。といっても、お洒落なオフィスのような外観をしていて、奥に入ると3Dプリンターなどの機材がずらっと置いてあるといった具合である。

 到着した取材陣と「A応P」のメンバーがまず見せられたのが、人の手でモデリングし、印刷できるように調整された3Dデータ。人物を3Dスキャナーで撮影する場合は、裏側で影となる部分のデータなどが正確に再現できないことがあるため、細かい部分は最後に人の手で補正する必要があるのだという。

完成した小森未彩さんの3Dデータ。本人は、「ちょっと眉毛をしっかり描きすぎちゃったかな」と笑顔で話していた
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 「フィギュアになれる権利 争奪戦」を勝ち抜いた小森未彩さんのデータがパソコンの画面上に映し出されると、メンバー達は「すごい!」「未彩にそっくり」と大歓声。高校生時代に手タレ(手を専門とするモデルのこと)をしていたという小森さんは、「自分で言うのもなんなんですけど、私、自分の手が大好きなんです。綺麗に再現されていて、本当にうれしい」とご満悦な様子だった。

 顔が少しきつ目に再現されているようにも見えるが、SMC プランニングオフィスの詫間洋介氏によると、「画面上では多少きつく見えますが、フィギュアになればもう少し柔らかい表情になりますよ」とのこと。