人気コスメのキーワードは「時短」「すっぴん風」

 美容家の深澤亜希氏によると、現代の人気美容アイテムに外せないキーワードは「時短」と「透明感」。

 スキンケアのシンプル化が進み、1本で何役もこなす多機能アイテムが便利さやコスト面で女性消費者の目に魅力的と映る傾向が大きいという。BBクリームの大ヒットやCCクリームの登場も、こうしたニーズがあったからだ。

「多忙な女性が増えるなか、スキンケアのシンプル化はますます進むのでは。またベースメイクはアイテムが増えるほど、透明感やすっぴん風の質感からかけ離れていくもの。1つでベースメイクが完了し、すっぴん風の透明感のある仕上がりになるところがCCクリームの大きな魅力といえます」(深澤氏)。

 「今、女性がファンデーションの効果に求めているのは、しっかり肌の悩みをカバーしてくれるのに、何も塗っていないような素肌感のある仕上がり。同性から『素肌じゃなかったの?』と驚かれるくらい自然な質感が理想」(クリニーク広報部の安井麻紀子氏)。

 BBクリームはそのカバー力の高さゆえに、しっかり作りこんだ印象の質感になる。しかしより若く見えるのは、メイク感のない素肌っぽい質感のベースメイク。つまりCCクリームは、BBクリームの手軽さに加えて「もっと自然でカジュアルな質感に見せたい」というニーズから生まれたアイテムといえそうだ。

左がCCクリームを塗る前。黄ぐすみが感じられ、目の下のクマも目立つ。年齢がやや上に見える。右がCCクリームを塗った後。肌色が明るく均一になっている。ファンデーションを塗ったような印象がなく、肌のきれいな人の素肌の状態のイメージ(資料提供/クリニーク)
[画像のクリックで拡大表示]

使える年齢層の広さ、汎用性の高さも進化のポイント

 汎用性の高さもBBクリームから進化している。自然な感じの質感が好みならそのままでいいし、パウダーで仕上げればしっかり作り込んだ質感にもなる。UVカット効果もあるので、顔用サンスクリーンとしても使える。

 「使い方がシンプルで効果が高く、時短でありながら作り込んだナチュラルメイクのような仕上がりが得られるのもCCクリームの特徴。メイクに手をかける時間がないのに外に出る機会が多い子育て中の主婦にも、ぜひ使ってほしい。まだファンデーションやスキンケアの必要を感じていない若年層から、エイジングケアが必要なシニア世代まで、幅広い年代に使ってもらえると思う」(安井氏)

 クリニークは百貨店ビジネスを中心としているが、近年、駅ビルにある「ミリオン・ドアーズ」などのマルチブランドストアにも積極的に出店。CCクリームの価格はファンデーションより500円ほど安めだが、容量は10gほど多い(ファンデーションは30g、CCクリームは40g)。保湿クリーム感覚でカジュアルに使えるため、「これまでクリニークを使っていなかった層に対してCCクリームがタッチポイントになるのでは」(安井氏)とも期待している。