韓国から彗星のごとく登場し、2008年に日本中で大流行して化粧品業界に旋風を巻き起こしたBBクリーム。大ヒットの理由はなんといっても、美容液・日焼け止め・化粧下地・ファンデーションが1本にミックスされていて、ワンステップでベースメイクが完成する手軽さにある。特に忙しい女性に人気で、今やファンデーション派よりBBクリーム派のほうが多いのではと感じるほどだ。

 ところが2012年からBBクリームがさらに進化した「CCクリーム」なるものが登場している。何でもBBクリームの本家・韓国でもブームの様相を呈し、日本では2012年10月にランコム、2013年1月にシャネルと、ハイブランドが次々にCCクリームを発売している。

 いったいCCクリームとは何なのか。BBクリームからどう進化し、何が違うのか。

(左)「ランコム レネルジー M CCクリーム」(40ml、8400円)。瞬時に目に見えてハリのあるなめらかな肌にするとともに肌色を明るくして若い肌の色へと導くという。(右)「シャネル CCクリーム」(30ml、6615円)。スキンケア効果とメイクアップ効果を同時に叶えるクリームだという
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「カバー」するBBクリーム、「カムフラージュ」するCCクリーム

 2013年7月1日にCCクリームを発売するクリニークによると、CCクリームの「CC」は「Colour(色) Correction(補正・調整)」の略(ちなみにBBクリームの「BB」は「Blemish(気になる部分) Balm(保護)」の略)。つまり直訳では、BBクリームは「気になる部分を守るクリーム」、CCクリームは「色を調整するクリーム」ということになる。

 もともとBBクリームは、美容医療が盛んな韓国で施術後の炎症を抑えながら肌を守ったり、傷跡をカバーしたりすることを目的として作られたもの。スキンケア効果も高いが、しっかり肌にとどまる処方でリキッド状のコンシーラーに近い。そのためシミ、そばかすや赤みなどはしっかりカバーできるが、作り込んだマット感のある仕上がりになる。

 一方、CCクリームは微妙な色補正で肌のシミや赤みなどを目立たなくし、自然な質感のまま美しく見せる効果があるという。潤い補給に優れたスキンケアクリームに、色補正効果をプラスしたものといえる。

 どうやら「肌の悩みをしっかりとカバーする」BBクリームに対し、CCクリームは「肌の悩みを微妙な色補正でカムフラージュする」という違いがあるようだ。ただそれだけなら進化というより、カバー力ではBBクリームより後退しているように思えるが、実は進化している点は別にあるという。

クリニーク「モイスチャー サージ CC クリーム 30」(40g、全4色、4725円)。人物撮影のカメラにカラーフィルターをかけると肌色が美しく見えることをヒントに開発。光透過ビーズが肌色を均一に見せ、肌に自然で明るい輝きを与えるという。またCCクリームは1色展開のものが多いが、「ナチュラル フェア」「ナチュラル」「フレッシュ ピンク」「フレッシュ ピーチ」4色展開している
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