同じ豆でも淹れ方による味の変化を提案

 豆の産地を重視するのと同時に、豆の個性を最大限に引き出す淹れ方を追求しているのも、サードウェーブの特徴だ。ユーシーシーフードサービスシステムズが運営する「東京ロビー」では、コーヒー豆の産地を選べるだけでなく、ハンドドリップ、コーヒープレス、水出しコーヒー(アイスのみ)の3つの抽出スタイルが選べる。

 ハンドドリップはペーパーフィルターで雑味が取り除かれるのですっきりした滑らかな舌触りで、バランスの良い味わいに。コーヒープレスは目の粗めのメッシュフィルターでこすため、コーヒー豆のうまみや香りだけでなく豆の油分(コーヒーオイル)も抽出でき、コーヒーそのものの甘み、濃厚な口当たりと香ばしさが味わえる。水出しはコーヒー豆に熱の刺激を与えずじっくりと抽出するので、クセの少ないクリアな味わいが楽しめる。

 実際にハンドドリップ、コーヒープレスを飲み比べてみたが、同じ豆とは思えないほど風味が異なるのに驚いた。コーヒープレスは見た目にも濃く濁りがあり苦そうだが、飲んでみると苦味はそれほど感じられず、香りの高さや甘味を強く感じる。コーヒーは好きだけどスターバックスのコーヒーは苦みが強くてストレートでは飲めない家人が、「このコーヒーは濃いけどそのままおいしく飲める」と驚いていた。同じ豆でもハンドドリップは、くせがなく飲みやすい。コーヒープレスの後ではやや物足りなく感じるが、これは好みの問題だろう。

 「これまでのコーヒー店では、コーヒー豆による味の違いを比べることはできても、抽出法による味の比較をすることはなかなかできなかった。同じ豆を異なった抽出方法で味わうというコーヒーの新しい楽しみ方を提案したい」(ユーシーシーフードサービスシステムズ フルサービス事業本部担当者)

「東京LOBBYハウスブレンド」に使用している豆はUCC独自のフレッシュアロマシステム(特許申請中)で製造した「UCCラルゴ」。同ブランドの中でも特に甘い香りが強く、ミルクとのバランスが抜群の「オーセンティックローストタイプ」を使用
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コーヒープレスは世界的に有名なデンマークのBODUM社製フレンチプレスを使用。ステンレス製の二重構造なので保温性が高く、時間をかけてゆっくり味わえる
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抽出法を指定した場合、価格は100円プラスされるが、2人分が入る大きなカップでサービスされる(水出しコーヒーを除く)。iPhoneと比較すると、カップの大きさがわかる
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