PM2.5への不安が広がり、花粉も猛威を奮っているいま、家電量販店の空気清浄機売り場での売れ筋をリポートしたい。取材したのは、ビックロ ビックカメラ新宿東口店。同店では例年よりも早く、1月中旬から空気清浄機コーナーを目立つ場所へ移動したという。6階家電コーナーの川島千明氏は「1月初旬、昨年比で最大7倍の花粉が飛ぶとの予測が報道されて、お客様から多くの問い合わせをいただいたこともあり、早めに動かしました。その後もPM2.5の不安が続き、3月初旬には関東で煙霧が発生したこともあり、例年以上に注目されている印象です」と語る。

毎日張り替えられる関東地方の花粉飛散情報。3月初旬から「やや多い~非常に多い」の札で埋まる状態が続いているという
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PM2.5への対応をアピールする宣伝素材が多くのモデルに貼られている
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 実際、ビックカメラ全店の3月1日から10日までの空気清浄機の売れ行きを昨年と比べると、台数ベースで約3倍、金額ベースで約3.5倍にもなるという。それでも、同店では品切れが連発する状態にはなっていない。空気清浄機は通年流通するため、需要が大幅に伸びても季節家電のような製造終了による品不足の状況は起きにくいそうだ。「煙霧があった土日は閉店間際に店頭在庫が切れて、当日のお持ち帰りに対応できないケースもありました」という。

 ただし、全国的に見れば、品切れが続く店舗の情報も入ってくる。地域や仕入れのスタンスによって、状況はある程度変わると見ておいた方がいいだろう。

 ジャンル全体で活況を呈するなか、同店でとくに売れているのは以下のモデルだ。

●空気清浄機の売れ筋ランキング
1位 プラズマクラスター7000 KC-B70 シャープ 3万7800円(ポイント10%)
8畳あたり約9分で清浄できる加湿空気清浄機。吸気による空気洗浄と、プラズマクラスターイオン放出による洗浄を同時にこなす。サイズはW393×D270×H607mmとなる。
2位 プラズマクラスター7000 KC-B50 シャープ 2万9800円(ポイント10%)
KC-B70のワンランク下のモデルで、時間あたりの加湿量は4分の3、8畳あたりの洗浄時間は12分となる。サイズもW375×D239×H574mmと、ひと回りコンパクトだ。
3位 うるおい光クリエール MCK70NBK ダイキン工業 4万6800円(ポイント10%)
「MCK70N」をベースに、節電自動モードなどを追加したオリジナルモデル。8畳あたり9分で洗浄可能で、吸気とイオン放出でケアする。サイズはW395×D287×H620mm。
4位 うるおいエアーリッチ F-VXH50 パナソニック 2万9800円(ポイント10%)
ナノイーイオンを放出して本体吸気とダブルで洗浄する加湿タイプ。8畳あたり約12分で洗浄可能で、サイズはW380×D230×H560mmとなる。床上付近の吸気に強い。
5位 プラズマクラスター25000 KI-BX50 シャープ 4万3800円(ポイント10%)
プラズマクラスター7000 シリーズの約3.6倍の濃度でイオンを放出する。基本機能はKC-B50に近く、8畳あたりの洗浄に約12分かかる。サイズはW394×D270×H610mm。

 8畳あたり約9分で洗浄できる比較的大容量なタイプと、約12分かかるがボディーが小さいタイプの2種類が上位に並んでいた。すべてに共通するのは、加湿機能を備えていることと、本体吸気による洗浄だけでなくイオン放出によるアレルゲンの抑制もこなせるところだ。川島氏は「カーテンやコートに付着したカビや花粉、ウイルスなどは本体吸気だけではケアしきれません。イオン放出とのダブル洗浄でケアしたいという人が増えていますね」という。モデルごとの詳細は、次のページから追っていこう。

ビックロ ビックカメラ新宿東口店 6階の家電コーナー。花粉の季節は、エレベーターを上がった正面に空気清浄機コーナーを設けている
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※表や写真で掲載している価格は、2013年3月12日15:00時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見ていただきたい。