「うさぎのモフィ」をご存じだろうか。NHKのBS プレミアムで放送されているかわいらしいうさぎのキャラクターのアニメーション番組である。4月からは同じNHKのEテレでも放送される。エンディングテーマをAKB48の公式ライバルである乃木坂46が歌っていることでも注目を集めている。

 ふわっとした質感と鮮やかな色――モフィのアニメーションはやさしいふわふわ感でいっぱい。リラックマの作者であるコンドウアキ氏とソニー・クリエイティブプロダクツ(SCP)が共同で製作したキャラクターで、2008年に主婦と生活社から出版された絵本が原作。アニメーションでも絵本に登場するキャラクターのやわらかなイメージが“そのまま”表現されている。というのも、そもそもこのアニメは、綿(コットン)で作られているから。世界初という「コットンアニメーション」なのである。

全部コットンで作っている「うさぎのモフィ」(NHKのBSプレミアムで毎週午後6時55分から7時まで放送。4月1日からはNHKのEテレでも放送される(毎週月曜日午前8時55分~9時)
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 日本向けのCMではヤクルトミルミルなども手がけた世界的なアニメーションスタジオ「Misseri Studio」(ミッセーリスタジオ)とSCPが共同で製作した。イタリアのフィレンツェにある同スタジオのスタッフが、近所のスーパーマーケットに売っているコットンを大量に買い込み、これを手作業で染めていく――アニメーションの素材はすべてコットン。登場するキャラクターはもちろん、背景の木や草、月も船も全部、コットンからできている。これを1コマずつ動かし、撮影して映像を作る。1日に4秒分の100コマを作るのが精一杯という、気が遠くなるような地道な作業を続けて1話5分の放送用映像が出来上がる。国内ではキャラクター商品も発売され、20代~30代の女性を中心にファンも増えてきたうさぎのモフィ。江崎グルコのポッキー、プリッツ、ビスコ、コロンや王子ネピアの鼻セレブのパッケージにも採用されるなど、日本での知名度も上がってきている。

アニメで使うコットンは、ミッセーリスタジオのスタッフが手作業で染めていく
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キャラクターも一つひとつ手作り
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