東日本大震災から2年たった今、宮城県女川町で旅館を経営していた業者たちが中心となって作り上げた被災地初のトレーラーハウスホテル「El faro(エル ファロ)」が話題となっている。その計画から完成までを追った。

 トレーラーハウスホテルは、住宅、事務所や店舗などに使用されるトレーラーハウスを利用した宿泊施設。トレーラーは車両扱いのため、建築基準法上の制限を受けない。そのため建築制限が多い被災地でも設置しやすいという特徴がある。

 女川町は奇跡的に女川原子力発電所の被害が少なかったものの、震災前の人口約1万人のうち約1割もの住民が津波被害で死亡・行方不明となった。石巻市からクルマで40分程度の距離にあり、震災前は石巻市のベッドタウンとして機能していた。ところが女川駅は全壊し、石巻駅と女川駅を結ぶ石巻線は現在も完全復旧しておらず、石巻駅からの移動手段は1日5本出ているバス、もしくはタクシーなどに限られている。

 なぜこの地にトレーラーハウスホテルを作ったのか。エル ファロを運営する女川町宿泊村協同組合理事長の佐々木里子氏、女川町復興連絡協議会 戦略室の小松洋介氏に聞いた。

2012年12月27日にオープンしたトレーラーハウス宿泊村「El faro(エルファロ)」。オープン時は全48室で、宿泊料金(1人あたり、朝食付き)は1人1室で1泊6300円、2人1室で5500円。2013年2月現在、関東圏からだと東京駅から東北新幹線で仙台駅に行き、そこからレンタカーで約2時間。もしくは在来線かバスで石巻駅まで行き、バスに乗って「女川運動公園」で下車(約50分)し、高台にあるバス停から徒歩10分ほどで到着
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