音楽配信大手のレコチョクがスマートフォン向けの定額音楽配信サービス「レコチョクBest」を開始した。月額料金980円で100万曲以上が聴き放題になる。国内3キャリアすべてに対応し、Android、iOSの対応アプリが無償でダウンロード出来る。登録後2週間の無料試用期間も設定している。PC向けのサービスも今夏をメドに準備中という。

 レコチョクBestは、次世代の音楽配信サービスと言われる「クラウド型」で、ネットを介して音楽データを受信しながら再生するストリーミング方式。iTunesのような、1曲単位で音楽データを購入する「アラカルト型」と異なり、ユーザーは大量の音楽データを管理する必要がなく、端末のメモリーも圧迫しない。ネット環境がある限り、音楽の検索やプレイリスト作成など、今までの音楽プレイヤーと変わらない使い勝手が得られる。

 同様のサービスは、KDDIがスマートフォン向けに「LISMO Unlimited powered by レコチョク」、ソニーがPC、PlayStation、Android、iOS向けに「Music Unlimited」を国内で展開しているが、いずれも洋楽中心のライブラリー。そこにレコチョクBestは邦楽メインの品ぞろえで展開するのが新しい。

 クラウド型サービスと言えば、気になるのは音質。モバイルの通信環境を想定して、配信データのビットレートを低くせざるを得ないからだが、レコチョクBestは、3G・LTEの接続時はAAC128kbps、Wi-Fi接続時はAAC320kbpsで受信できる。また、電波のない環境でも再生できるよう、音楽データを端末に保存するキャッシュ機能もある。キャッシュできるのは最大8GB(約1600曲)まで。アプリにはキャッシュボタンも設けられており、ユーザーが気に入った曲を手動で保存できる。

 レコチョクの代名詞と言えば「着うた、着うたフル」。ただ、この大ヒット商品もガラケーからスマートフォンへと移行する中で、遠からぬうちに寿命を終える。そして、レコチョクBestと同じ聴き放題サービスで、ヨーロッパを中心に人気の「スポティファイ」の日本上陸も噂されている。エイベックス・エンタテインメントとソフトバンクが2月14日始めたスマートフォン向けのコンテンツ配信サービス「UULA(ウーラ)」も邦楽を中心とした音楽コンテンツの拡充を狙っている。

 そうした状況の中で、どのようコンセプトでこのサービスを開発したのか。レコチョクの社長室 担当部長 兼 企画開発部プロデューサーの鬼頭武也氏とマーケティング部 編成グループ アシスタントマネージャーの安部貴之氏に話を聞いた。

「レコチョクBest」のプレイリスト画面。サービスが対応するのはAndroid2.3、iOS5.0以降。それぞれGoogle Play、App Storeから無償でダウンロード出来る。課金決済はクレジットカード、ドコモSPモード決済、auかんたん決済、Apple課金、Google Walletに対応。Apple課金を利用した場合のみ、月額1000円
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