モニターの表示色を変更することが効果的

 なぜ水晶体が濁ってくるのか。これには単なる加齢によるものという説と、人間の体に備わった防御法という説の2つがあるといわれる。「網膜が弱い人が白内障になると、濁りの黄色味が強くなる」(三戸岡氏)ことなどが、青色光から網膜を守るために、白内障が自然のカットレンズの役割を果たすという防御説の根拠になっている。小さい子供の水晶体は濁りがほとんどなく、相対的に青色光の影響を受けやすいと考えられるが、ある程度の年齢になれば過度に気にする必要はないといえそうだ。

 「メガネを気にするのであれば、他のことも気にするべき」と語るのは、パソコン用メガネを使って実際に臨床試験を行っている南青山アイクリニックの井手武副院長。まずやっておきたいのは、パソコンなどのモニターの色の変更だ。

 ブルーライト研究会のデータによると、さまざまな色をモニターで全画面表示にして、それぞれの青色光量を比較したところ、予想通り断トツで多かったのが青系の色だった。一方、黒やグレーなどは限りなく青色光量が低めに抑えられていた。緑とオリーブ色という似通った色でも、青色光の量は格段に異なる点も興味深い。

モニターでさまざまな色を全画面表示して、それぞれの青色光を比較したもの。白でも意外と青色光の量は少ない。ブルーライト研究会提供のデータを抜粋したもの
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