50代より上の世代はPC用メガネが不要?

 過度の青色光が目に悪影響を及ぼす可能性、その論拠はいくつかある。まず、人の目に見える「可視光線」のなかでも青色光は紫外線に近く、エネルギーが高いという点や、他の色の光に比べて散乱しやすい性質を持つ点。また、睡眠障害との関連も指摘されている。人間の生体リズムは本来、朝日の青色光を浴びることで整うといわれる。だが、パソコンやスマホを1日中見る機会が増えた結果、常に青色光を浴びている状態となり、生体リズムが乱れやすくなっているのではないか、と考えられている。

蛍光管に比べて、LEDは青色光にピークが来ている
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 ジェイアイエヌが眼科医らの協力を得て、色のないメガネとJINS PCを比較した臨床試験では、目の疲れなどで効果の違いが見られた。ただ、LEDバックライトを搭載したパソコンなどが普及したのはごく最近のこと。2012年に数人の眼科医や研究者が中心となって、「ブルーライト研究会」を発足させるなど、具体的な研究はこれからの分野といえる。

 では、誰しもが対策メガネをかけるべきなのか。白内障に詳しい東京慈恵会医科大学附属第三病院の三戸岡克哉・眼科診療部長は、「目は加齢とともに水晶体が濁り始め、結果的に青色光をカットする役割を果たす」と話す。50~60代になると、網膜に届く前に30~40%の青色光が水晶体によってカットされているという。