日常系ファミリーユーチューバー

「妄想グルメ sweets deco bento toys etc.」の伊藤元亮氏
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 キャラ弁当や玩具などを投稿している「妄想グルメ sweets deco bento toys etc.」もYouTubeパートナープログラムに参加している人気チャンネルだ。妄想グルメを運営する伊藤元亮氏は、2003年に大手文房具メーカーを退社、ブログに動画をアップロードするために2009年にYouTubeに動画をあげはじめた。

 「子供がいる普通の家庭がやっているYouTube。日常系ファミリーユーチューバーです」(伊藤氏)。コンテンツはキャラ弁だけでなく、かわいい手作りのお菓子、玩具など日常生活の中のものばかり。奥さんの作ったキャラ弁は、YouTubeの動画がきっかけでNHKにも取り上げられた。グーグルが優れたクリエイターに贈る「YouTubeビデオアワード」にもノミネートされた。

 伊藤氏はYouTubeの動画について4つのパターンがあると話す。(1)業界筋や玄人に受けいれられる動画、(2)妄想グルメのファンにうける動画、(3)稼げる動画、(4)やりたい動画の4つだ。

 これがリンクしていないため苦労しているという。(1)と(4)は近いところがある。こだわった映像や演出など時間をかけたものだ。ただし、これでは稼げないという。(2)は固定ファンのための動画だ。妄想グルメの動画にはBGMがない。開始当初、著作権の問題でBGMをやめたのがきっかけだが、狙って入れていないわけではない。ある日、BGMを入れるとファンから「どうして音を入れるんですか」とコメントがきた。変えてしまうとファンとのずれが生じてしまう。

 (3)については詳しいことは秘密とのこと。ただ、稼げる動画は、ファンにも玄人にもうけない。それではやっている自分たちも満足しないし、そういうやり方をするつもりもない。

ワーッとなったときにカメラを回す

 独特な語り口調が特徴の「Teraminato's 君は今日からティーティーウーだ」。広島の尾道在住のTeraminato氏がおすすめのお菓子を食べながらおしゃべりする動画だ。Teraminato氏は、本業の仕事をしながらYouTubeに動画を投稿しており、生計を立てているわけではないが、総再生回数515万(2012年12月6日時点)の人気ユーチューバー。

 同氏は、遠くの知り合いに動画を見てもらうために5年ほど前からがYouTubeを始めた。家族旅行や娘の運動会など公開していない動画もたくさんアップロードしているという。YouTubeパートナープログラムに参加したのは、知り合いから教えてもらったのがきっかけだ。

 仕事をしながら動画をあげるのには苦労がないという。「仕事に疲れたときにワーッとなるんです(笑)。そのときに手元におやつがあると、しゃべりたくなる。肩肘張らずに楽しんでやっています。それでお金がもらえるんですから苦労はありませんよ」。視聴者とのやり取りも楽しんでいる。「ミルキーフランス」を取り上げたときにフランスの視聴者から「これはフランスパンじゃない」とツッコミを入れられたという。いろいろな人に見てもらえる、YouTubeならではの広がりもTeraminato氏のモチベーションになっている。

 おやつ選びにはこだわっている。「私が一生懸命しゃべりたくなる商品は、みんなが興味のないものなんですよ。でも、いろいろな人に見てもらいたいときはガリガリ君など、巷で“祭り”になっているものを取り上げます。おじさんなのに祭りにのってみたりもします(笑)」