この記事は「日経トレンディ2012年12月号(11月2日発売)」から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 急拡大を続けるノンアルコール飲料市場。12年もいろいろなタイプの商品が登場し、その存在感を高めた。そして、ノンアルコール飲料の台頭は関連商品の売り場にも変化をもたらしている。大手コンビニのつまみコーナーには、定番のさきいかやビーフジャーキー、ピーナッツなどとは違う新提案のつまみが増えているのだ。

商品の幅が広がるノンアルコール飲料
アサヒビールの「ドライゼロ」が好調な売り上げを見せるなど、12年もノンアルコール飲料は元気だった。商品の選択肢も広がり、店頭での存在感はさらに増している
[画像のクリックで拡大表示]

 ファミリーマートは、つまみメーカーに向かってノンアルコール飲料や低アルコール飲料に合うつまみや珍味の開発の要望を出しているという。「従来のつまみでは、ノンアルコール飲料と食べるには塩味が強すぎるものが多い」と同社加工食品・飲料部 加工食品・菓子グループの永井雄一マネジャーは説明する。

 こうした要望を受け、増えているのが茎レタスや新生姜などの農水産物を加工した軽い味の珍味。「定番の珍味などに比べると、生臭さがなく女性にも受ける」(永井氏)。また、ノンアルコール飲料は一度に飲用する量もビールなどに比べて少ないので、個包装の商品が増えているという。

 味覚センサーを使って味の分析事業を手がける味香り戦略研究所の菅慎太郎味ブランド戦略部長は、「各地の漁港にはあまり商品化されていない小魚や小エビなども多い。手を汚さない小皿入りの小容量のつまみなどを作っても面白い」と話す。

[画像のクリックで拡大表示]