定番品であるフローリング掃除用交換シートの比較結果は

 次に、100円ショップで最も売れている商品の一つ、フローリングワイパー用の取り換えシートを、スーパーやドラッグストアで売られている同種の商品と比べてみた。

 スーパーやドラッグストアなどで購入できる、花王などのメーカー純正品に比べると、100円ショップの商品は、拭き取り力こそ見劣りするが、枚数は多く、価格も安くてお買い得。スーパーで売られている98円の格安品と比べても、大創産業やワッツの商品は、シート1枚当たりの価格で見ると実質割安だ。特にワッツのウエットシートは、1枚当たりの価格が安めな割に、含まれる水分が多くて拭き取り力が高く、リーズナブルといえる。

【比較1】 フローリング用取り換えシート
ドライ、ウエットともワッツのシートがリーズナブル
 綿と糸くずを一定範囲にまき、各社の代表的シートで拭き取るテストでは、花王の純正品を除き大差が出なかった。そこでシート1枚当たりの価格と重さを比べ、「ドライ1枚の価格、重さ/ウエット1枚の価格、重さ」として表に示した。ドライ、ウエットとも適度にシートが重く、価格も安いワッツがリーズナブル。
大創産業 セリア キャンドゥ ワッツ
2.33円、2g/3.5円、6g。ドライシートは薄くて凹凸が少なく、ウエットシートは水分が少なめ。ドライはシート1枚当たりの価格は最安だが拭き取り力はやや弱い 3.5円、3g/5.25円、13g。シート1枚当たりの価格は同業のなかでは高め。ドライの拭き取り力は標準。ウエットは1枚の重さが13gと水分は十分 3.5円、3g/5.25円、8g。シート1枚当たりの価格はセリアと同等。ドライの拭き取り力は標準。ウエットはシート一枚一枚を切り離した断裁部が粗い 2.625円、3g/3.5円、10g。ウエットシートは1枚当たりの価格が最安ながら水分は多く、買い得。ドライシートは1枚当たりの価格が安めな割に拭き取り力は標準
各105円 各105円 各105円 各105円
ドラッグストア(Tomod’s) スーパー(イオン)
6.6円、2g/9.9円、7g。ドライ、ウエットとも、シート1枚当たりの価格は100円ショップの品より高いが、拭き取り力や水分の含有量で勝るとは言い難い 19.9円、4g/34.25円、17g。花王の純正品だけあって、ドライ、ウエットともシート1枚当たりの価格は最高値。シートの品質も群を抜いて良い 3.27円、3g/4.9円、9g。商品自体の価格は安いが、シート1枚当たりの価格は大創産業とワッツを上回る。拭き取り力も100円ショップの商品と大差なし
各198円 ドライ398円、
ウエット548円
各98円

 100円ショップのほうが得と一見してわかる商品もある。あまり知られていないが、豪勢な飾りが付いている祝儀袋などはその代表だ。また、汁をすくう、アクを取る、具をすくうの3役を1つでこなす穴開きおたまや、バスタオルも干せる伸縮自在のハンガーなどは、100円ショップでなければ安価に入手できないアイデア商品といえる。スーパーなどの攻勢は強まっているが、うまく使いこなせば100円ショップの利用価値はかなり高い。

 「購入したい商品が明確になっていなくても、週に1回ぐらいは100円ショップにふらっと寄ります」。聞き取り調査に応じた30代女性は、自分の買い物スタイルをこう答えた。毎月100~300もの商品が入れ替わる100円ショップならではの利用法なのかもしれない。

 なお、「日経トレンディ」12月号(11月2日発売)では、品質向上や店の雰囲気を変えるといった、100円ショップの新戦略を徹底解析している。北欧発100円ショップ「タイガー」のほか、「ダイソー」や「セリア」といった大手100円ショップの取り組みを紹介。アンケート調査からわかった100円ショップの利用法や、売れ筋商品ランキングも掲載している。

(文/降旗淳平=日経トレンディ)


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