セレクトされた商品を定期的に提供する「定期販売サービス」がインターネット上で流行の兆しを見せている。サービスを展開する複数のベンチャー企業が「日本定期販売サービス協議会」を立ち上げたほか、ミクシィも20代女性をターゲットにファッション系アイテムを毎月提案する「Petite jete」を9月18日にプレオープンさせた。定期販売サービスは一定の金額を払えば商品を定期的に届けてもらえる購入方法。販売業者からすると在庫リスクが低いうえにファンを囲い込みやすく、継続的な収益を見込めるなどのメリットがある。最近になって大きな注目を集めている背景には、どのような消費トレンドが存在するのだろうか。

情報過多の社会に「キュレーション力」を

 日本定期販売サービス協議会の会長で、Facebookを利用した定期販売プラットフォーム「BoxToYou」を運営するGrow! Inc.の一ツ木崇之氏によると、日本に先駆け、米国で定期販売サービスが普及し始めたのは2011年ごろ。靴などのアイテムを定期的に販売する「ShoeDazzle」など、多様なサービスが展開されている。

 また、日本でも、日本定期販売サービス協議会に加盟する「BoxToYou」や日本酒の定期購入サービス「SAKELIFE」、ライフスタイルアイテムの「HATCH」、秋田の農家がお米を販売する「トラ男」無添加・手作りキャットフード専門の「ねこサプライズ」など、新規のサービス業者が立ちあがり始めているのだ。

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 その背景には、「インターネット上には情報がありすぎて、どの商品を購入したらいいかユーザーが選べなくなっている」(一ツ木氏)という事情がある。信頼できるキュレーターにセンスの良い商品を選んでもらい定期的に購入するスタイルは、時代が生んだニーズだと言えそうだ。“目利き”とユーザーが簡単につながるソーシャルメディアの普及も、このトレンドに拍車を掛けている要因の一つ。「情報」と「もの」の差こそあれ、そういった意味では、最近盛り上がりを見せている著名人による有料メールマガジンと同じように「属人性」の高いサービスだと言うことができよう。

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