「日経トレンディ2012年7月号(6月4日発売)」では、「2012年上半期 ヒット商品のミステリー」と題して、上半期に最も売れた商品・サービスを業界別に紹介している。また、ヒット曲がないままにブレイクするアイドル「ももいろクローバーZ」や、読後感が悪いことが売りのミステリー「イヤミス」などの不思議ヒットの秘密についても、ズバリ解説。その一つが、「エナジードリンク」だ。(この記事は日経トレンディ2012年7月号(6月4日発売)の一部を転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります)

 エナジードリンク市場が活況を呈している。日本コカ・コーラが「バーン」を、アサヒ飲料が「モンスターエナジー」を上半期に相次ぎ発売。他にも、「ロックスター」や「マッドクロック」「シャークエナジードリンク」など、複数の海外ブランドが日本上陸している。こうしてカテゴリーの注目度が高まったことで、バーンやモンスターエナジーの初速は当初予想より好調に推移しているようだ。

 国内のエナジードリンク市場でトップブランドの「レッドブル・エナジードリンク」は、2006年からコンビニで本格販売を開始。派手なペイントを施したBMWの「ミニ」で移動し、モデル風の女性が各所で行うサンプリングは、このときから地道に続けられている。

 レッドブルがブレイクする転機となったのは、2009年。日本限定で発売された200円の小型サイズ(185ml)が購入のハードルを一気に引き下げ、「2008年~2011年にかけて、売り上げは約6倍に拡大した」(レッドブル・ジャパン)という。この急成長を目の当たりにした各社が、満を持して参入したのだ。

(写真右)バーン エナジードリンク。2000年にヨーロッパとオセアニアで導入されて以来、世界85の国と地域で飲まれているエナジードリンク。50mlペットの「バーン エナジーブースト」も発売されている。(写真中央)レッドブル・エナジードリンク。2005年から飲食店向けとして発売。翌年にコンビニに導入され、従来の栄養ドリンクと棲み分けされたエナジードリンク市場を確立。写真左は今年1月に発売された「レッドブル・シュガーフリー」。(写真左)モンスターエナジー。2002年に米国で発売。北米、南米、欧州、豪州、アジアなど世界57カ国以上(2010年度)で販売されている。写真左の「モンスターカオス」は果汁とエナジードリンクのミックスタイプ
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