ビジネスパーソンにとって、人間関係を築くうえで一つのきっかけとなるのが名刺交換。会うのが週に数人ずつでも、気が付けば結構な数の名刺が手元にたまる。そんな名刺の管理方法に頭を悩ませている人は多いだろう。デジタルでの名刺管理といえば、昔からスキャナーで読み取るタイプのパソコン用ソフトがあったが、最近では手軽に使えるスマートフォン用アプリが続々と登場している。そんなスマートフォン用名刺管理アプリのなかで人気を集めているのが無料で使えるiPhoneアプリ「Eight」(エイト)だ。

 最大の特徴は、iPhoneのカメラで撮影した名刺の画像をサーバーに送ると、専任スタッフの手により文字データ化してくれること。“人力”でデータ化するため、他のソフトやアプリでありがちな“誤認識による文字化け”がない。名刺管理ソフトやアプリを1度でも使ったことがある人なら、その“文字化け”の修正作業に手間取った経験があるだろう。Eightなら名刺を撮影するだけで、さらにひと手間かけることなくデータ化が完了する。

名刺管理アプリ「Eight」のパソコン用サイトのトップページ。「Eight」をダウンロードできるApp Storeへのリンクがあり、パソコン向けEightサービスへのログインも可能だ
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 Eightを提供しているのは、三三(東京都千代田区)。同社は名刺情報を軸としたサービスを提供しており、5年前から法人向けサービスを始めた。個人向けとしてEightのβ版は2011年9月にスタート、2012年2月28日に正式版を開始した。名刺を“人力”でデータ化するにもかかわらず無料で利用できるとあって、正式サービス開始から3日間で1万人がユーザー登録した。そして、開始から3カ月たった5月29日にユーザーが登録した名刺は100万枚を突破するなど利用が拡大している。

 EightはiPhone用のアプリとして提供されているが、実体としてはクラウドサービスの一種。名刺データはサーバー側にも保管されるので、iPhoneだけでなくパソコンのブラウザーからも活用できる。さらに、Facebookやmixiなどの他のサービスと連携して利用できる名刺交換機能など、自分の手元にある名刺の管理だけではない機能が盛り込まれている。

 ほかにはない魅力を持つEightは名刺管理アプリの本命なのか? その実力と使いこなしを紹介しよう。

Q iPhone以外でも「Eight」は使える?
A カメラを備えた第4世代iPod touchも、Wi-Fiでインターネットに接続できる環境なら利用できる。Android用のアプリは開発中で夏ごろの公開を予定している。Androidアプリ公開時にメール通知するサービスをEightのパソコン用サイトで受け付けているので、AndroidユーザーでEightに興味がある人は登録しておくとよいだろう。