小型・軽量・低価格で大ヒットとなったコルグのシンセサイザー「KAOSSILATOR」が約5年ぶりにモデルチェンジした。新型の「kaossilator 2」は、初代のコンセプトを継承しながら、この5年間の状況変化を踏まえた正常進化版と言える。

 2007年11月に発売された初代KAOSSILATORは、既発売機種のエフェクター「Kaoss Pad mini-KP」のきょう体を利用して、実売価格2万円代前半で発売された。当時、利用者が増え始めた「YouTube」などに演奏動画が数多く掲載されたことも手伝い、その後のiPhoneアプリ等による「ガジェット楽器」ブームの先鞭をつけた。

 当時のシンセサイザー市場は、パソコン向けのソフトウエア音源が主流。ハードウエアシンセについては新しい技術も出尽くした感があって、ジリ貧の状況が続いていた。しかし、初代KAOSSILATOR以降のコルグは、続々と低価格のシンセサイザーを投入。その結果、現在のシンセサイザーの売り上げ上位は、ほぼコルグが占める状況が続いている。

 この偉大な初代のコンセプトを振り返りながら、企画開発のリーダーであるコルグ商品企画室の坂巻匡彦氏に、このモデルチェンジで何を目指したかを聞いた。

右が初代KAOSSILATOR。106×129×29mm、154g(電池含まず)。中央の黄色い機種がkaossilator 2、左の赤い機種が、kaossilator 2と同じ筐体で同時発売されたエフェクターの「mini kaosspad 2」
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