※この記事は日経エンタテインメント!(4月号)の記事を転載したものです。購入はこちら

 2011年の年間平均視聴率において、日テレが8年ぶりに三冠王の座に輝いた(下表)。7年にわたって三冠に君臨したフジと年末ギリギリまで接戦が続いた末の勝利だった。

2011年年間視聴率
  NHK 日本
テレビ
テレビ
朝日
TBS テレビ
東京
フジ
テレビ
全日
(6~24時)
7.0 8.0 7.4 6.7 2.7 8.0
プライム
(19~23時)
10.7 12.6 12.0 10.1 5.6 12.5
ゴールデン
(19~22時)
12.0 12.6 11.7 10.0 6.0 12.5
ノンプライム
(6~19時、23~24時)
6.0 6.6 6.0 5.8 1.8 6.8
年間視聴率の集計期間は11年1月3日~12年1月1日。日本テレビは全日・ゴールデン・プライムの全3部門でトップとなり、03年以来8年ぶりの三冠王に。視聴率はビデオリサーチ関東地区のデータをもとに、左からデジタルチャンネル順に表示した

 ヒット番組が生まれにくくなっているなか、逆転できた大きな要因の1つが、ゴールデン・プライム帯を支えるバラエティとドラマの好調だ。特にドラマでは、『家政婦のミタ』の大ヒットを筆頭に『妖怪人間ベム』『デカワンコ』など、コンスタントに数字を稼いだ作品を連発。結果、ゴールデン帯ドラマの年間平均視聴率は13.9%で民放中トップに。枠別に見ても、日テレ水曜22時枠の年間平均は15.1%と、フジの月9(平均12.8%)を上回った。

 今年に入ってからは、日テレの『ZIP!』(月~金曜5時50分)と『ヒルナンデス!』(月~金曜11時55分)の好調が目立っている。

 1月4日~2月10日の6時台の視聴率推移を見ると、『ZIP!』は1月27日に期間中最高値となる9.5%を記録し、9.7%のフジ『めざましテレビ・第2部』(月~金曜5時25分)に0.2%差まで迫っている。『めざまし』の同期間中の平均は9.9%と1位だが、11年同時期の10.2%からは微減。一方の『ZIP!』は1月第4週に過去最高タイとなる平均9.0%を記録している。

 12時台は『ヒルナンデス!』が1月17・18日の両日でフジの『笑っていいとも!』(月~金曜12時)を上回った。さらに2月7日には7.8%と民放中初の首位を記録(グラフ参照)。とはいえ、『笑っていいとも!』の同期間の平均は、昨年同時期の平均8.3%と比べると下げているものの、7.1%で民放中の時間帯首位を維持しており、すぐに首位の座が交代する気配はない。しかし、TBSの『ひるおび!』(月~金曜11時)、テレビ朝日の『ワイド!スクランブル』(月~金曜11時25分)もじわじわ数字を上げており、どこがトップに立ってもおかしくない混戦が続いている。

年始はお昼の番組帯は4番組で毎日トップが入れ替わるデットヒート
2012年1月9日~2月10日のビデオリサーチ関東地区のデータをもとに編集部で作成
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 帯番組の健闘を受け、12年1月の月間視聴率では、日テレがノンプライムを含む全時間帯で1位を獲得し、四冠を達成。11年4月~12年3月の年度平均視聴率でも、1月末の時点でゴールデンは0.1%、プライムは0.2%の差をつけて日テレの二冠。全日トップのフジとの差は0.1%で、少しずつでも帯番組の底上げがこのまま続けば、年度平均視聴率での三冠王も射程圏内となる。