※この記事は日経エンタテインメント!(3月号)の記事を転載したものです。購入はこちら

 2012年のテレビ界は、8年ぶりに日本テレビがフジを振り切り、年間視聴率3冠王に返り咲いたニュースで幕を開けたが、CS界でも気になる動きがある。元旦から始まった女性チャンネル♪ LaLaTV(以下、LaLa)の大リニューアルだ。

 同局は、韓国ドラマや海外ドラマ、料理、ライフスタイルなど女性向けコンテンツ中心のチャンネルで、視聴世帯は670万世帯(12年1月時点)。このたびのリニューアルが興味深いのは、出資関係のないフジテレビのプロデューサーが陣頭指揮を執っているからだ。

 くりはら・みわこ
87年フジテレビ入社。本文中のドラマ以外に『人にやさしく』『恋愛偏差値』『東京湾景』など。今月、新刊『これが乙子の生きる道』が出版されたばかり

 その“指揮官”である栗原美和子氏は、『ピュア』『バージンロード』『ムコ殿』などのヒットドラマを制作してきた人物。脚本や小説、エッセーなどの文筆活動も行っており、恋愛やヒューマンをテーマにした作品を多数送り出している。AD時代は『笑っていいとも!』や『オレたちひょうきん族』に携わり、数々のお笑い芸人と渡り合ってきただけあって、バラエティ界でもちょっとした“有名人”だ。スターに物怖じしない型破りな言動や豪腕ぶりで、明石家さんまをはじめ、一目置く大物も多い。

 そんな栗原氏がLaLaに行ったのは昨年8月。上司の大多亮氏(『東京ラブストーリー』『愛という名のもとに』プロデューサー)が、LaLaを運営するジュピターエンタテインメントの社長から相談を受けたのがきっかけ。「女性向けとうたっているものの、実態が伴っている気がしない――。そこで白羽の矢が立った。彼女は共同テレビに出向中のため、同社はLaLaと業務委託契約を結び、栗原氏はエグゼクティブプロデューサーとして乗り込む形になった。