日経トレンディ

 発売中の「日経トレンディ2012年2月号」では、2012年の各業界の重要トピックを年表形式で予測した「2012年ヒット予測カレンダー」特集を掲載している。ここでは、そのなかからモバイル回線にかかわるトピックだけを、切り取って紹介しよう。

 今年2012年のスマートフォンやモバイルルーターは、どのように進化するのだろうか。

 ひとつ確かなことは、現在の3Gを上回る最大数十Mbpsのスピードが出る高速通信規格「LTE」が、一般ユーザーの予想を上回るペースで普及することだ。

 現在は、NTTドコモだけが「Xi(クロッシィ)」というサービス名でLTEを始めている。だが今年はau、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルがこぞって参入。各社とも、ドコモを上回るエリア展開や通信速度になりそうだ。

ドコモは「Xi」で、LTEサービスをすでにスタートさせている
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 通信会社がLTEを急ピッチで立ち上げるのには、理由がある。

 現在、通信量が多いスマートフォンが急増しており、従来の3G通信網が圧迫されている。「このままのペースでスマートフォンが増えていき、しかも通信会社の設備投資が追いつかなければ、2012年は通信がつながらなくなる回線パンクも起こり得る」(MM総研研究部長の横田英明氏)。

 そこで通信効率が高く、より多くのユーザーを収容できるLTEへスマートフォンユーザーに「逃がす」ことが、通信会社にとって急務の課題となっているのだ。

 逆にユーザーからすれば、屋外で最大37.5Mbps以上の高速通信ができる回線・端末を購入しやすくなるチャンスの年でもある。普及価格帯のスマートフォンもLTE対応になるほか、「通信会社のネットワーク負担を軽減するために、モバイルルーターなどのデータ通信端末もLTE化が進むだろう」(通信会社にデータ通信端末を供給するファーウェイ)とみられている。

 では今年のいつ頃、どのようにスマホ回線が進化するのか。以下で順を追って解説する。