ソニーのグループ会社であるソニーデジタルネットワークアプリケーションズ(以下、SDNA)がAndroidスマートフォン向けアプリを相次いでリリースしている。動画から写真ファイルを作成して保存できる「frame grabber」は、発売から1年以上経過しているものの、Android Marketのメディア&動画カテゴリーの人気ランキングでトップ10に入っている(2011年12月12日時点)。写真やビデオを簡単に整理できる「picture manager」も写真カテゴリーの人気ランキングで常にトップ10入りするなど、人気も高い。

 グループ会社向けにソフトを開発してきた同社が一般向けのAndroidアプリの開発になぜ注力しているのか。その理由と狙いを聞いた。話を聞いたのは開発者である事業2部 プロジェクトマネジメント2課の佐々木将央氏と、事業2部開発3課の市川茂氏、猪狩一真氏の3人。

動画から写真ファイルを作成して保存できる「frame grabber」。米国での人気が高いアプリだ
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写真やビデオを簡単に整理できる「picture manager」
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Androidアプリを開発する背景は3つ

 SDNAは主要なソニー製品のソフトウエアを開発している会社だ。パソコンの「VAIO」やデジカメの「Cyber-shot」、ビデオカメラの「ハンディカム」、「ウォークマン」などのオーディオ機器のソフトウエアを手がけている。ソニーのものづくりをソフトウエア面から支える企業だ。

 同社が本格的にAndroidアプリを発売したのは去年11月で、前述のframe grabberが第一弾だ。先日発表したAndroidタブレット専用の「photo movie creator HD」を含め、これまで7つのアプリをリリースしている。

 プロジェクトのきっかけは社内の新規事業提案。開発者自らが手を挙げて、自分が欲しいアプリのアイデアを形にしてきた。SDNAがAndroidアプリを手がける背景は3つある。(1)Xperiaなどグループ内のAndroidビジネスが堅調なこと、(2)世界的にAndroidスマートフォンの人気が高まっており市場に将来性があること、(3)パソコンやデジカメで培ったソフトウエア技術を活かして、Android Marketにはない本格的なアプリを投入できると考えたためだ。