繰り返し利用回数300回増え1800回、長期保存も最適化!

2011年11月14日から発売する新エネループ
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 三洋電機は、充電式ニッケル水素充電池「エネループ(eneloop)」の新製品を、2011年11月14日から発売する。

 第3世代となる今回の新エネループでは、繰り返し使用回数を従来の約1500回から約1800回へと20%向上するとともに、自然放電抑制性能を向上。日常使いだけでなく、長期保管をしておいても、万が一の際に使用できるように進化させたのが特徴だ。

 三洋電機エナジーデバイスカンパニーグローバルCRM事業部市販事業統括部グローバル営業企画部商品企画課の吉成章善課長は、「2005年11月にエネループの第1号製品を出荷した当初から、さらに自然放電を抑制する技術を高めたいと考えてきた。まもなく7年目に突入するのにあわせて投入する新製品において、開発者の長年の夢を実現することができた」と語る。

 エネループは、製造過程の一部電力に太陽光エネルギーを使用。それにより、満充電の状態で店頭に並んでいる。

 第1世代および第2世代のエネループでは、満充電で出荷されたものが、1年後にはエネルギー残存率が単3形の場合で約85%、3年後には約75%となっていた。今回の第3世代のエネループでは、1年後のエネルギー残存率が約90%、3年後には約80%、さらに5年後には約70%を維持できるという。

 「東日本大震災後、非常時に利用するために、長期保管するという目的でエネループを購入するケースが増えた。これまでにも自然放電抑制を重点課題として改良を加えてきたが、このタイミングで、市場ニーズに対して応えることができる製品が投入できた」と、吉成課長は胸を張る。

 実は、これまでのエネループでも、生産時に満充電した場合に、5年後に70%のエネルギー残存率があることが実際の測定値として記録されている。これは発売から約6年を経過したことで初めて測定できた数字だ。ただ量産した場合、当然のことながら製品にばらつきが出る。技術的な観点から公式見解では、5年後のエネルギー残存率を保証することはできなかった。

 だが、新たなエネループでは、5年後に70%のエネルギー残存率を確実にコミット。同社として公式には打ち出すことはないが、75%以上のエネルギー残存率も視野に入るぐらいの水準だという。

 「1年後のエネルギー残存率を引き上げれば、5年後の残存率も引き上げられる。1年後の残存率を5%引き上げるのに実に約6年を要した」(吉成課長)というわけだ。

単3形と単4形を製品化した
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単3形の4本入りパッケージ
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