おサイフケータイ機能は、他の機能と対応状況が異なる。昨年11月に日本初のフェリカ搭載スマートフォン「IS03」がauから発売されて以来、搭載機種が増えているが、実際にサービスが使えるかどうかはサービスを提供する会社のスマートフォンへの対応状況による。電子マネー系を見ると、EdyやQUICPay、WAON、ドコモのiDはスマートフォンで利用可能だが、nanacoは年度内に対応の予定。また、航空会社のチケットレス搭乗サービスもANAは対応済みだが、JALの対応時期は未定だ。

 大きな変化が、7月23日に「モバイルSuica」がスマートフォンに対応したこと。乗車券・定期券利用に加え、電子マネーの利用者も多く、スマートフォンユーザーや乗り換えを考える人には朗報だろう。ウィジェット機能で残高を簡単に確認できるなど、スマートフォン独自の機能も搭載される。

おサイフケータイ

フェリカ機能の搭載は進む
nanacoなど非対応のサービスも

 電子マネーやポイントカード、乗車券・航空券などとして使えるおサイフケータイ。おサイフ機能を搭載するスマートフォンは増えたが、サービスの開始は提供会社の対応によるため、nanacoのように現在はまだ利用できないサービスもある。なおEdyは、ためられるポイントの種類を選ぶことができるが、スマートフォンでの支払時には選択できないポイントもあるので注意が必要だ。

■おサイフケータイサービスは対応にばらつき
電子
マネー
Edy
QUICPay
WAON
nanaco 2011年度内対応予定
Visa Touch
Smartplus
iD(ドコモのみ)
交通 モバイルSuica
ANA SKiP
JAL ICポケットアプリ
ポイント ビックポイント機能付ケータイ
ヨドバシカメラ「ゴールドポイントカード」
マツモトキヨシ
注)各サービスの対応状況は7月20日時点のもの
Edyのポイント選択先
ANAマイレージクラブ
楽天スーパーポイント
ヨドバシゴールドポイント
ベルメゾン・ポイント
auポイント(auのみ)
Ponta
プレミアムドライバーズカード
エポスポイント
Tポイント
ヤマダポイント
注)各サービスの対応状況は7月20日時点のもの

モバイルSuica対応で利便性がアップ

乗車券用途など、おサイフケータイサービスのなかでも利用者の多いモバイルSuica。7月23日からついにアンドロイド搭載スマートフォンに対応した。通常のSuica同様、PASMOエリアなどでも利用可能。また、JR東海との「エクスプレス予約」サービスも利用できる。ウィジェットなどスマートフォンならではの機能も加わる

ウィジェットによる残高確認(左写真)やクイックチャージ(右写真)など、スマートフォン版だけの機能も追加(画像クリックで拡大)

 

 また7月20日には、ケータイ文化の象徴的サービスである着うたが、ドコモのアンドロイド端末からスタートした。着うたフルも、まもなく開始予定だ。加えて、グリーやモバゲーといったケータイゲームも、徐々にスマートフォン対応アプリが増えている。必要な機能が搭載された機種を選べば、アンドロイド搭載スマートフォンはケータイと同じような使い方が可能になるといえるだろう。

着うた

ケータイ用の着うたは、仕様が異なるためスマートフォンでは使用できない(画像クリックで拡大)

レコチョクがサービスをスタート
ケータイ用と同曲数が配信される

 7月20日、レコチョクが着うたの配信をドコモのアンドロイド端末から開始した。これまでもスマートフォン向けの音楽配信はあったが、着うたのように曲のサビなどを着信音として使用する設定はなかった。ケータイと同じ曲数が配信される予定。

 

ドコモはスマホを“iモード化”

 アンドロイド搭載スマートフォンの基本機能は、ケータイに近いものとなった。しかし、“ケータイのように使う”だけでは、スマートフォンである必要はない。スマートフォンの最大の特徴は、アプリを追加することで自分に必要な機能を拡張できる点だ。

 アンドロイド用アプリは、7月時点で約20万あり、それらを公式サービスアンドロイドマーケットなどで入手できる。ただ、iPhoneの「App Store」ほどには使い勝手が洗練されていないため、目的のものを探すのが難しい。また、審査なしに誰でもアプリを配布でき、ウイルスが仕込まれたアプリを実行するとスマートフォンが感染する恐れもある。

 そこでキャリア各社は、「キャリアが薦めるアプリ」を安心・安全に手に入れられることを売りに、自社のアプリマーケットを用意。「ドコモマーケット」は、ドコモのスマートフォンのブラウザーで購入時から「ホームページ」として登録されており、「購入者のおよそ8割が利用している」(NTTドコモ)。なお、アンドロイドマーケットでのアプリの購入代金は基本的にクレジットカード払いとなるが、各キャリアでは、通話料金などとまとめてアプリ代金を支払うことができるサービスを用意している。

●ドコモマーケット

ドコモがセレクトしたアプリの提供に加え、ニュースや天気などの情報を配信するコーナーもある。iMENUサイトに代わる、スマートフォン版のポータルサイト的側面も持つ(画像クリックで拡大)

●au one Market

auのアプリマーケットは、アプリに特化したつくり。さまざまな特集ページやレビューページなどを用意。さらに、期間限定の割引アプリをまとめたページもある(画像クリックで拡大)

●@アプリ

ソフトバンクの「@アプリ」もアプリに特化したアプリマーケット。夏向けのアプリ特集など変わった切り口のページなどもある。「定番」ページに、自社オリジナルアプリを用意(画像クリックで拡大)