アップルは2011年7月20日、Macintosh向けの最新OS「OS X Lion」(以下、Lion)を発売した。同社のiPhoneやiPadのOSである「iOS」の使い勝手を取り込み、より直感的で自然な操作を実現している。iPhoneとiPadは、誰でも簡単に使えて、難しい操作が不要なのが魅力だ。その使いやすさをコンピューターのMacでも再現した。

 Mac向けのアプリ配信ストア「Mac App Store」でダウンロード販売する。価格は2600円。高速な通信環境のない人は、近くのApple直営店でダウンロードできる。8月後半には、Lionの入ったUSBディスクをApple Storeで販売する予定だ。価格は6100円の見込み。

 日本を含む、世界123カ国で提供が始まったLionの注目の新機能を見ていこう。

マルチタッチジェスチャーでアプリを直接操作

 Lionを使い始めて、まず感じたのが新機能の「マルチタッチジェスチャー」と「フルスクリーンアプリケーション」が使い勝手の良さだ。マルチタッチジェスチャーは、Snow Leopardにもあったが、さらに進化している。トラックパッド上で2本指で上に滑らせれば、Webページなら下へスクロール。左にスワイプすると、iPhotoの写真なら左に移動する。指を動かす方向にコンテンツが移動する。Snow Leopardと逆の動きなので、最初は違和感を感じるが、iPhoneやiPadと同じ動きなので、すぐに慣れるはずだ。少し使えばこちらの方が自然だと感じてくる。動きも滑らかで、反応も高速。アプリを直接触って操作しているようだ。

「システム環境設定」の「トラックパッド」からマルチタッチジェスチャーの各種設定が可能。「ポイントとクリック」では、タップの方法などが選べる(画像クリックで拡大)

「スクロールとズーム」では、スクロール方向を設定できる。従来通りのスクロール方向も選べる(画像クリックで拡大)