暑さを感じ始める5月から急に需要が増え、7月にピークを迎えるのがそうめん(グラフ1参照)。2011年は節電の影響で家庭でも室内温度が高めに設定されることが予想され、さっぱり感のあるそうめんの出番が増えるだろう。

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 ただそうめんばかり続くと、男性からは「ボリューム不足」「味が単調で飽きる」、作り手の主婦からは「栄養バランスが悪い」「手抜きに見える」といった不満の声が出てくる。それに対応しようというのが、冷やしめんに直接かけるストレートタイプの「かけつゆ」だ。

 もとは讃岐うどんの「ぶっかけ」から来ていると考えられるこのスタイルは、具を載せればワンディッシュでメイン料理になり、簡単で見栄えがいい、栄養のバランスがとりやすい、変化がつけやすいなど、主婦にとっていいことずくめ。そんななか、ここ2、3年でかけつゆ市場に異変が起きているという。

 下の年表をご覧いただきたい。2009年以降、「カレーうどんつゆ」「トマトうどんつゆ」など、かけつゆの変化球ともいえる“バラエティかけつゆ”が次々に発売されているのだ。さらに2010年からはカレーのハウス食品、トマトのカゴメ、麻婆豆腐の丸美屋など異業種からも参入が相次いでおり、なかには“ソース”をうたった具だくさんの商品も出てきている。

 なぜこれほどまでに、“冷やしめんの素”のバラエティ化が進んでいるのだろうか。参入メーカーの商品戦略からその理由を読み解く。

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