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 アップルのクラウドは誰でも使える――WWDC2011の発表の中でも注目なのが「iCloud」だ。iPhoneやiPadなどのiOSデバイス、Mac、Windowsパソコン内のコンテンツをワイヤレスでクラウド上に保存し、複数のデバイスで共有したり同期できる無料のクラウドサービスだ。いくつかのサービスやアプリを駆使しないとできなかったことがiCloudで誰でも簡単にできるようになる。専門的な知識も不要で、クラウドサービスを利用していると意識することなく利用できる

新しいデジタルハブの役割を担うクラウドサービス「iCloud」(画像クリックで拡大)

 iCloudは、スティーブ・ジョブズCEO自らがステージに立って説明した。同氏は、「10年前はMacやPCがデジタルハブとしてカメラやビデオカメラ、iPodをケーブルでつないでデータを同期していた。複数のiOSデバイスがある今は、これまでの方法では面倒だ」と語り、iCloudの投入の狙いを説明した。

 iCloudで提供する主な機能は、Mobile Meで提供してきたカレンダー、連絡先、メールのクラウドサービスに加え、アプリ、電子書籍、ドキュメント、写真、音楽の複数端末間での同期とWi-Fi接続時の自動バックアップ機能だ。

 App StoreやiBookstoreで購入したアプリや電子書籍は、追加費用なく自動的に複数のiOSデバイスにインストールしたり、ダウンロードしたりできる(最大10台まで)。音楽も同様に、iTunesから購入したコンテンツは、無料でクラウドからダウンロードできる。WWDCでは、iPhoneで購入した曲がすぐにiPadに同期する様子を披露した。

 写真は「Photo Stream」という名前で、クラウド上に30日間保存される。iOSデバイスやMacに同期されるだけでなく、Apple TVからも見られる。ドキュメントは、PagesやKeynoteのファイルをデバイス間で同期できる。変更があるとプッシュで知らせてくれるので、更新すれば最新のドキュメントが確認できる。これらの機能は、Apple IDでサインインするだけで利用できる。難しい設定などは不要だ。使用料金は無料だ。容量は5GB。メール、書類、バックアップ以外のコンテンツはこの容量に含まれない。

 クラウドサービスというと、ネットワークの知識や毎月の利用料金がかかるなど、まだまだ上級者や中級者のサービスだ。無料でアップルらしい使いやすさを実現したiCloudは、一般消費者向けのクラウドサービスを変える可能性を秘めている。

ワイヤレスでコンテンツをクラウド上に保存し、すべてのデバイスで同期できる(画像クリックで拡大)

アプリ、電子書籍、音楽が自分の複数台の端末で追加料金なしで楽しめる(画像クリックで拡大)

自動バックアップ機能を搭載することで、パソコンなしでもiPhoneが使えるようになった。購入したアプリ、音楽、電子書籍もバックアップされる。写真やビデオも対象だ(画像クリックで拡大)

「Photo Stream」は、Apple TVからも利用できる(画像クリックで拡大)