アップルのタブレット型端末「iPad 2」がいよいよ日本で発売になる。昨年5月に発売された初代iPadより薄く軽くなった本体には、新たに2つのカメラが付いた。頭脳であるプロセッサーは2つのコアを持つ「Apple A5」となり、スピード、描画性能ともにパワーアップしている。タブレット市場をリードするiPadはどのように進化したのだろうか。

アップルのタブレット型端末「iPad 2」。ホワイトとブラックの2色を販売する(画像クリックで拡大)

速度は体感できるほど高速に

 iPadは、我々が毎日するWebページやデジカメ写真の閲覧、メールやソーシャルネットワークサービスの読み書きなどをノートパソコンやスマートフォンよりも手軽で快適にこなせるツールだ。画面をタッチする操作はいたってシンプルで直感的。使い方を少し教えるだけでほとんどの人は難なく使いこなせてしまう。9.7型の大きなディスプレイは広視野角で非常に明るい。写真やビデオを見るのに適している。ノートパソコンよりも起動が速く、バッテリー持続時間も長い。携帯性は非常に優れている。初代iPadは、発売後80日間で300万台を販売し、大ヒットした。昨今のタブレットブームの火付け役だ。

 iPad 2も使い勝手は同じだが、着実に進化している。画面の大きさと解像度は初代と変えずに、額縁が細くなり、サイズがわずかに小さくなった。形状も変わった。丸みをつけたエッジが手にフィットする。厚さは8.8mm。33%薄くなり、持ちやすくなった。背面は1枚のアルミ板から削り出した「ユニボディ」。同社のMacなどと同じ製法で、高い剛性を実現している。重さはWi-Fiモデルが601g、3Gモデルが613g。初代iPadから約80g軽くなった。薄く軽くなったことで、さらに携帯性が増している。

 Apple A5は、iPadのApple A4より2倍高速で、描画性能は最大9倍もパフォーマンスが向上している。そのスピードは体感できるほどだ。ネットサーフィンの読み込みは高速で、タブ表示から全画面への切り替えも待たされない。アプリケーションの切り替えも高速で、重たい処理をともなうものも素早く立ち上がる。描画性能はグラフィックスを多用するゲームなどでその実力を発揮してくれる。処理性能はアップしているが、消費電力はApple A4並みに抑えられている。Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、音楽再生で最長10時間、3Gでインターネットを利用した場合は最長9時間となる。これはiPadと同じだ。

 携帯性とパフォーマンスが向上したことで、iPadでできることすべてがさらに快適になっている。家でも外でも使える万能さにさらに磨きがかかったと言える。

8.8mmのスリムなきょう体。ユニボディーの背面は高い剛性とデザイン性を両立している(画像クリックで拡大)