ソニーが2011年2月に発売した「ICZ-R50」は、FM/AMチューナーに録音機能を内蔵するポータブルラジオだ。4GBの内蔵メモリーに加えてSDカード、メモリースティック対応のメモリーカードスロットを搭載しており、ラジオ番組をメモリーに長時間録音できる。3月11日に発生した東日本大震災でラジオ機の人気が急上昇したが、それ以前からも「入荷するそばから次々に売れていく」(家電量販店店員)ほどの大人気になっているという。

ソニーが2011年2月に発売したポータブルラジオレコーダー「ICZ-R50」(画像クリックで拡大)

 ICZ-R50の魅力はコストパフォーマンスだろう。FM/AMチューナーに4GBメモリーを内蔵し、ラジオを録音するだけでなくICレコーダーとしても使える。付属のACアダプターで据え置きラジオとして使うほかに、単3形乾電池4本を利用すれば持ち運ぶこともできる。パソコンと接続してデータを転送したり、タイマー予約を設定できるなど機能を満載していながら、実売1万7800円程度という価格を実現しているのだ。

受信感度はなかなか良好 ノイズカットスイッチも付属する

 本体サイズは幅195×高さ122.5×奥行き35mm、重さは約532g(電池含む)。日常的に持ち運ぶサイズや重さではないが、据え置き型としては比較的コンパクトと言える。ホワイトにシルバーをあしらったデザインは高級感があるとまでは言えないものの、安っぽさは感じさせない。

 FMチューナー用にロッドアンテナが付属しており、AMアンテナは内蔵されている。AM用のループアンテナも同梱されているので、据え置き型として使う場合はループアンテナを接続するとより受信感度が良くなる。

FMチューナー用にロッドアンテナが付属しており、AMアンテナは内蔵されている。同梱のAM用ループアンテナを接続することもできる(画像クリックで拡大)

 ラジオ局は都道府県別にプリセットされており、設定画面から都道府県を選ぶことで自動的にセットされる。本体前面には「お気に入り」ボタンが3つ用意されているので、お気に入りのラジオ局をセットすればワンタッチで選局できるようになる。

 筆者の自宅はAMラジオがあまり入りやすくない環境にあり、受信感度が危惧された。実際に試してみたところ、内蔵アンテナでは「ピーガー」とかなりのノイズが入ってしまい、ほとんどどの局も聞き取ることができなかった。そこで同梱のAMループアンテナを使用してみたところ、かなり受信感度が改善された。壁内の鉄筋などに影響されやすいので、受信感度が悪い場合はループアンテナを伸ばして壁際や窓際に設置するなどの工夫が必要だ。

 本体左側面には「ラジオノイズカット」スイッチが付いており、オンにするといやなノイズが大幅にカットされる。音質が全体的にくぐもってしまうものの、ループアンテナでもノイズが気になる場合はこちらを使うといいだろう。ノイズカット機能は録音時にも利用できる。

左側面には「ラジオノイズカット」スイッチや、誤操作を防ぐ「ホールド」スイッチのほか、ヘッドホン、オーディオ/マイク入力ジャック、ACアダプタージャックを備える(画像クリックで拡大)

右側面には音量調整ボタンのほか、SD/メモリースティック両対応のメモリーカードスロットを備える(画像クリックで拡大)

 FMロッドアンテナは小型ボディーに似合わずかなりの長さまで伸びる。だが筆者の自宅で試用した限りでは、最長まで伸ばしても若干のノイズが気になった。自宅で据え置き型として利用する場合のために、テレビの同軸ケーブルを接続できるF型コネクターを装備もしくは変換アダプターを用意してほしかったところだ。

 選局中の番組の録音は「録音/一時停止」ボタンを押すだけでできる。だがテレビやBDレコーダーなどのように「聴取中の番組の最後まで録音」ということはできないので、録り逃したくない番組はしっかりとタイマー録音するといい。

本体上面に録音ボタンや再生ボタンなどを備える(画像クリックで拡大)

単3形乾電池4本で約13時間の番組再生、約11時間のラジオ受信が可能だ(画像クリックで拡大)