NTTドコモは2011年3月24日、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズのAndroidスマートフォン「Xperia arc SO-01C」(以下、Xperia arc)を発売した。国内では昨年4月に発売した「Xperia SO-01B」(以下、Xperia X10)に続く、2代目のXperiaとなる。Xperia X10と言えば、昨年の一時期、iPhoneをしのぐ販売数をみせるなど、スマートフォン人気をけん引したモデルだ。Xperia arcでは、OSに最新バージョンの「Android 2.3」を搭載。CPUや液晶画面といった基本性能の強化はもちろん、スマートフォンのトレンドともいえる“本体の薄型化”にも取り組んだ。果たして、前モデルと比べてどのくらい進化したのか? 前モデルの利用者が乗り換える価値はあるのか? アップルの「iPhone 4」よりも優れているのか? 昨年、Xperia X10の購入は見送った筆者が、Xperia arcを発売日に購入してしまったワケ……などについてリポートしたい。

NTTドコモ(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ)
Xperia arc SO-01C
実売価格:4万8720円(一括払いの場合)
最新のAndroid 2.3を搭載したXperiaシリーズのフラッグシップモデル。ワンセグやおサイフケータイといった、いわゆる“ガラケー機能”はないが、4.2型の大型液晶、薄く軽くなった秀麗な本体が目を引く(画像クリックで拡大)

スッピンなのにイイ! “デザイン”にひとめぼれ

 正直なところ、1カ月前まで「Xperia arcを買おう」なんて全く考えていなかった。そんな筆者が、なぜ発売日に正味5時間(購入から登録、受け取りまで時間を要した)もかけて、Xperia arcを購入したのか? ひとことで答えるならば、“Xperia arcの魅力”にノックアウトされてしまったからだ。

 Xperia arcの予約が始まってから10日ほどたったある日、家電量販店でXperia arcのモックを手に取った。思えば、これが運の尽き。Xperia X10とは比べものにならないほど軽く、薄い。さらに“arc”という名前のゆえんにもなっている、背面のアーク(弧)形状。この形状が驚くほど手にフィットする。「薄型化=持ちづらくなる」という筆者のイメージを壊してくれたのが、Xperia arcだ。スマートフォンの薄型化のハシリであるiPhone 4も販売当日に購入しているが、正直、素のiPhone 4は持ちやすい端末とは言えない。純正ケース「バンバー」を装着してはじめて、iPhone 4は手にフィットすると思っている。だから、素のままで手にフィットする、Xperia arcに驚いたのだ。

 その場で予約したかったが、「予約数が殺到していてもう発売日には手に入らない」と店員に言われ、その場を泣く泣く後にした。あきらめきれず、発売日に家電量販店をのぞいてみると、シルバーとピンクなら当日在庫があるとのこと。希望していたミッドナイトブルーではないが購入に踏み切った。

 端末代金は、一括購入で4万8720円。1年前、Xperia X10の販売当初の価格と比べると、1万~2万円ほど高いように思える。でもこれには、ちょっとしたからくりあるようだ。NTTドコモでは、2011年3月15日からスマートフォンやタブレットの端末代金を割り引く方法を改めた。2年間の利用を条件に端末代金を2万1000円割り引く「端末購入サポート」から、現在は毎月の利用料金を最大で24カ月間割り引く「月々サポート」という制度に切り替わっている。月々サポートを受けるには、バリューコースで購入してパケット定額プランの「パケ・ホーダイ フラット」もしくは「パケ・ホーダイ ダブル2」に加入することが条件だ(通話サービスがつかないタブレット端末向けの料金プラン「定額データプラン フラット バリュー」もしくは「定額データプラン スタンダード2 バリュー」でも適用される)。

 月々サポートが適用されると、MNPの新規契約で月額1260円(2年間の合計3万240円)、通常の新規契約で月額805円(同1万9320円)。機種変更では月額700円(同1万6800円)が割引される。筆者は機種変更で購入したので、2年間使えば端末代金は実質3万1920円となる計算だ。改めて考えなおしてみると、Xperia X10の価格は機種変更で3万後半だったから、割引を適用しない実質の端末代金は6万円台と見ていい。対するXperia arcは、4万8270円を支払えば、解約違約金は発生しない。つまり、端末代金そのものは1万円以上も安くなったことになるわけだ。スマートフォンが世界的に売れているからこそ、端末代金が下がってきているのだろう。

Xperia arcのカラーは3色。左から「Sakura Pink(サクラピンク)」、「Misty Silver(ミスティーシルバー)」、「Midnight Blue(ミッドナイトブルー)」(画像クリックで拡大)

NTTドコモが2011年3月15日から提供を始めたスマートフォン、タブレット向けの「月々サポート」サービス(画像クリックで拡大)