「テレビより早い情報源」「電話より安定した連絡手段」――震災を機に、ツイッターが見直されている。一方で、悪質なデマが蔓延するという新たな問題も浮上してきている。デマにまどわされることなく、ツイッターのメリットを最大限に享受するにはどうすればいいのか、考えた。

 ツイッターはそもそも、構造的にデマがあふれやすいメディアだ。まず、ソーシャルメディア全般にいえることとして、参加が極めて容易なため、勘違いしやすい人や、悪意を持ってデマを流す人を排除できない。

 そして、ツイッターならではの特徴が状況に拍車をかける。140字という制限字数によって発言する行為の敷居が低いため、深く考えずにまずは発言してしまう人が多い。「リツイート(RT)」という、ワンクリックで誰かの発言を紹介できる機能があるため、その発言の内容を吟味する前にまず反射的に広めてしまう人が増える。

 特に今回目に付くのは、多数のフォロワーを抱える著名人が、悪意なしにデマ拡散に手を貸してしまうケースだ。テレビや新聞では冷静に吟味してから発言する人も、ツイッター上では反射的につぶやいてしまうことが多い。個人的な印象だが、震災後は多くの著名人が動揺しているためか、発言の精度が以前よりも落ちているように感じる。

今までに流れた主要なデマをまとめたサイトもいくつかある

 この状況下で、デマにまどわされないコツとは何か。ひと言でいえば、「ソーシャルメディア本来の正しい使い方をする」に尽きる。

 ツイッターにはもともと、デマを事前に排除する力などない。玉石混交の情報をとりあえず放り込んでおいて、皆で検証し、正しいものとデマをふるい分けていくというのが本来のメリットであり、これは震災後も変わらず生きている。広まっているデマには、必ず誰かがツッコミを入れているはずなのだ。

 問題点は、デマの拡散度合と比べて、デマの訂正情報が広まりにくいことだ。自分のタイムライン(TL)にデマだけが流れてきて、その訂正情報は流れてこないために、それがデマであることに気付けない状況にある人は多い。これでは、ソーシャルメディアの悪いところばかりを見ているようなものである。

 というわけで次ページからは、驚くようなツイートが流れてきたときに、それに対する訂正情報を探すためのノウハウを紹介していく。