2011年3月8日、オンライン旅行会社エクスペディア(Expedia=米国ワシントン州)の日本向けサイトを運営する、エクスペディア ジャパン(=東京都港区)が、1月にエクスペディア ワールドワイド(Expedia Worldwide)の新プレジデントに就任したスコット・ダーチスラグ(Scott Druchslag)氏の初来日にあわせ、記者発表会を行った。

会場に登場した新プレジデント、スコット・ダーチスラグ氏とエクスペディアのキャラクターである「エクスベア」(画像クリックで拡大)

記者発表会の司会の役割を務めたのは、エクスペディア アジア太平洋地区 最高経営責任者ダニエル・リン氏。この後も次々と技術者たちを紹介し、エクスペディア ジャパンとしてのある種の意気込みを感じさせた(画像クリックで拡大)

 米エクスペディアの2月10日の発表によれば、同社の2010年12月期の総取り扱い高は前期比19%増の259億ドル(約2兆1600億円)。現在20カ国に予約サイトを展開し、グローバルでは月間で7400万人のユニークユーザー数を獲得。取り扱い件数としては月間で6400万件に達しているという。

 グローバルでこうした支持を得ているのは圧倒的な「数」と「安さ」「手軽さ」にあるだろう。世界3万都市、13万軒以上のホテルを提供し、利用者はラグジュアリーな5つ星ホテルからリーズナブルなエコノミーホテルまでの選択肢を持つことになる。エアラインにしても200社以上の提携航空会社が選択肢に含まれていることになる。「こうしたスケールメリットに加え、より良いものが提供できると思えばこそ、エクスペディアの意味がある」(スコット・ダーチスラグ氏)。

 もちろん、「最低価格保証」も重要だ。「エクスペディアのメディア等への露出度の高さが、ホテルや航空会社などにとってのメリットとなり、結果、安価にて顧客にサービスを提供できている」(スコット氏)という。

 最近では日本のCMやホームページでも「簡単・安心の予約サービス」「最低価格保証などの高いメリット」「世界最大の旅行予約サイト」を強く打ち出している。

 にもかかわらず、日本ではエクスペディアの旅行予約サイトを実際に利用した例が必ずしも多くない。エクスペディア ジャパン自体は、2006年に日本でのサイト(http://www.expedia.co.jp/)をオープンさせているが、5年を経た今でも、日本での認知度は必ずしも高いとはいえない。

(画像クリックで拡大)

新日本代表取締役兼ゼネラルマネジャー 三島健氏(画像クリックで拡大)

 その理由として、エクスペディアでは「日本では国内独自の旅行サイトが数多く展開されていることと、日本人の旅行(個人・ビジネス含む)におけるオンライン予約利用率が低いこと」を挙げている。

 そして新プレジデントの来日は、このような日本市場へ、より積極的に参入するためと感じさせるものだった。また、新たなポストとして日本に特別に「代表取締役兼ゼネラルマネジャー」として元eBay JAPANの三島健氏を迎え入れ、エクスペディアが日本におけるローカルビジネスにより注力していくことも強調された。