日経トレンディ

 2011年3月4日発売の「日経トレンディ4月号」では「買いのスゴ技」と題して、さまざまな商品をより安く買うコツや、新型安売りショップの攻略法などについて特集している。いま、やや特殊な業態ながら、低価格の販売を武器に店舗数を伸ばしているのが「コストコ」だ。

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 米国発の会員制倉庫型店舗(ホールセールクラブ)「コストコ ホールセール」が、既存店の高い人気を背景に、日本市場で出店のペースを加速させている。

 99年、福岡県に1号店の久山倉庫店をオープンして以来、九州から北海道まで、10年をかけて徐々に9店まで増やしてきた。それが今年は夏以降に一気に4店をオープンする予定。来年以降も、「毎年3~4倉庫店のペースで新規出店を続けていく方針」(コストコ ホールセール ジャパン・オペレーション ディレクターの手島保央氏)だ。

 元コストコ ホールセール ジャパン店舗開発部長で、現在はマーケティングコンサルタントであるプロ・ムナード・ジャパンの佐藤生美雄社長も、「既存のコストコの人気は高い。コストコのような店舗へのニーズは今、日本各地で高まっており、条件の合う物件さえあれば、今後も出店攻勢が続く可能性は高い」と語る。

 その一方で、コストコと同じ会員制倉庫型店舗として、昨年10月、ドン・キホーテグループが鳴り物入りで開店した「WR(ダブルアール)岸和田店」は、今年1月、わずか3カ月で閉店に追い込まれた。会員制倉庫型店舗の運営が思ったほど簡単ではなく、コストコの店舗としての魅力がいかに優れているかが、改めて明らかになった格好だ。

最強の会員制倉庫型店舗、
2011年は4店舗出店!

 「コストコ ホールセール」は世界9カ国に582店舗を展開する米国発の巨大小売りチェーン(2011年2月2日時点)。客はクルマで乗り付け、棚に商品が積み上がった倉庫内を大型カートを押しながら回り、欲しい商品をカートで運んでレジで精算する。中小事業者向け卸が発祥のため、コストコ社内では今も店舗を「店」と呼ばず、「倉庫店」と呼ぶ。

 今年夏、京都、前橋、座間の3店舗がオープン予定。もう1店舗の場所は未発表。札幌市北西部や広島市のマツダスタジアム周辺が、候補地としてささやかれている。新三郷以降の店舗には調剤薬局を併設する。

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ドン・キホーテグループの
会員制倉庫店は3カ月で閉店

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ドン・キホーテグループは子会社ダブルアールをつくり、昨年10月、会員制倉庫型店舗1号店「WR岸和田店」を大阪府岸和田市にオープンしたが、今年1月4日、会員数の伸び悩みを理由に閉店。写真は閉店後の店舗外観