実は、日本でもこうした新たな形の「位置情報連動クーポン」が、今年2011年に普及し始めるとみられる。その意味でも、4sqのサービスには注目しておきたい。

 今回、4sqが日本語化されたことで、国内でも4sqの普及が期待されるところだ。ただし「4sqはまだまだベンチャー企業で、社員数も数十人と少ない。そのため海外進出よりも、米国での展開を優先していくだろう」(Hori氏)。日本独自のサービスは展開しにくいとみられ、今年すぐに流行るのは難しいだろう。

 また「位置情報と結びついたローカルなサービスなので、人口密度が高い大都市で遊ぶのが楽しい」(同)のだが、逆に、地方では楽しみにくい部分もある。

 ただ、国内で4sqを利用しているユーザーに話を聞くと、「自分の行動記録を取るのに使っている。あとで知人に見せることもある」「出張した場所を記録しておき、経費精算に利用する」「ツイッターと連動させて、自分のいる場所をツイートする」「バッジ集めが楽しい」など、すでに各人のニーズに合わせた多彩な使い方をしていた。日本語化を機に、まずは2~3人の仲の良い友人と一緒に4sqを始めると、自分に合った楽しみ方や使い方が見えてくるはずだ。

 なお日本でも、Facebookが「スポット」という位置情報サービスを展開しており、4sqとの争いが懸念される。だが、foursquare Labs社は「我々の4sqサービスは、使うユーザーがFacebookと異なるし、機能もFacebookより進んでいる。何より、Facebookのサービスは退屈だが、我々のほうがエンターテインメント性があって面白い」と語り、Facebookとの競合にも自信を示していた。

 一方、日本でも、4sq的な位置情報サービスが多く立ち上がっている。今年、こうしたサービスが本格的に発展するとみられており、それらの動向にも注目したい。

米国では「スターバックスに4sqでチェックインしたら割引クーポンがもらえる」などのサービスが始まっている。日本も同様のサービスが始まりそうな気配だが、主役は4sqではなくFacebookになりそうだ(画像クリックで拡大)

(文/荒井 優=日経トレンディ)

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