街情報の共有や割引クーポンなど、「便利機能」も売り

 ただし4sqはゲーム的な要素ばかりではない。「米国では便利なサービスとしても浸透しつつある」(Hori氏)。

 その代表例は、「Tips」と呼ばれる機能だ。これは4sqユーザーが、自分の訪れた店や場所について書き込めるメモ。例えば、レストランに行ったときにチェックインすると、その店に訪れた4sqユーザーが残した「このメニューがおいしい」「接客が悪い」などの便利情報(Tips)を読むことができる。

 店や街の情報はネットにあふれているが、わざわざ語句を入力して検索するのは手間がかかる。一方、位置情報と連係したソーシャルサービスである4sqは、自分のいる場所をチェックインするだけで、他のユーザーが書き込んださまざまな店や街の情報を閲覧、共有できる。このあたりが「ネットと現実社会の融合」という新しいサービス形態を感じさせる。

 また「To-Do List」も面白い機能だ。例えば、To-Do Listに「品川駅に来たらこの店に行く」などとタスクを書いておくと、品川駅近辺でチェックインしたときに、4sqがタスクを自動的に通知してくれる。こちらも「位置情報と連動したTo Doリスト通知」という、新しいネットサービスだ。

ある場所にチェックインすると、4sqユーザーが残したさまざまな便利情報(Tip)が読める(画像クリックで拡大)

「渋谷に来たら~をする」などのタスクを書き込んでおくと、その場所にチェックインのときにタスクが通知される「To-Do List」機能もある(画像クリックで拡大)

 米国では、さらに4sqを便利に使うサービスが浸透しつつある。例えば、4sqの本社があるニューヨークでは「エンパイア・ステート・ビルなどの有名な観光スポットに4sqでチェックインすると、テレビチャンネルの『ヒストリーチャンネル』がその名所の歴史をパッと表示してくれる。旅行者にとっては便利なサービスだ」(Hori氏)。

 また米国では、スターバックスやマクドナルド、ギャップなどが「店で4sqにチェックインすると、その店のメニューが割引になる」などといった、4sqユーザー向けの割引・無料クーポンサービスの取り組みを始めている。ネット上のクーポンは誰でも得られるが、4sqのクーポンはその店の近くにいるユーザーだけに配布される。そのため普通のクーポンよりも、販促効果が高まるとみられる。

ヒストリーチャンネルは4sqと組んで、世界各地の名所にチェックインしたときにその名所の歴史を表示するサービスを展開している(画像クリックで拡大)